勉強会資料2021・11

「奥の細道」より切れ字のチェック一覧

 

1草の戸も住み替る代ぞひなの家

季語   ひなの家

切れ字  ぞ

 

2行春や鳥啼魚の目は泪

季語   春

切れ字  や

 

1●3あらとうと青葉若葉の日の光

季語   青葉若葉

切れ字

 

2●4剃捨て黒髪山に衣更・・・・・曾良

季語   衣更

切れ字

 

5暫時は滝に籠るや夏の初

季語   夏

切れ字  や

 

3●6かさねとは八重撫子の名成べし・・・・・曾良

季語   撫子

切れ字  「べし」助動詞終止形

 

7夏山に足駄を拝む首途哉

季語   夏山

切れ字  哉

 

8木啄も庵はやぶらず夏木立

季語   夏木立

切れ字  ず

 

9野を横に馬牽(ひき)むけよほとゝぎす

季語   ほととぎす

切れ字  よ

 

10田一枚植て立去る柳かな

季語   柳

切れ字  かな

 

11卯の花をかざしに関の晴着かな・・・・・曾良

季語   卯の花

切れ字  かな

 

12風流の初やおくの田植うた

季語   田植

切れ字  や

 

13世の人の見付ぬ花や軒の栗

季語   栗の花

切れ字  や

 

14早苗とる手もとや昔すのぶ摺

季語   早苗

切れ字  や

 

15笈も太刀も五月にかざれ帋(かみ)幟(のぼり)

季語   五月

切れ字

 

4●16笠島はいづこさ月のぬかり道

季語   さ月

切れ字

 

5●17桜より松は二木を三月越し

季語   桜

切れ字  「越す」動詞連用形。

 

6●18あやめ草足に結(むすば)ん草鞋の緒

季語   あやめ草

切れ字

 

19松島や鶴に身をかれほとゝぎす・・・・・曾良

季語   ほとゝぎす

切れ字  や

 

20夏草や兵どもが夢の跡

季語   夏草

切れ字  や

 

21卯の花に兼房みゆる白毛かな・・・・・・曾良

季語   卯の花

切れ字  かな

 

22五月雨の降のこしてや光堂

季語   五月雨

切れ字  や

 

7●23蚤虱馬の尿する枕もと

季語   蚤虱

切れ字

 

8●24涼しさを我宿にしてねまる也

季語   涼し

切れ字  「なり」助動詞終止形

 

25這出よかひやが下のひきの声

季語   ひき

切れ字  よ

 

9●26まゆはきを俤(おもかげ)にして紅粉の花

季語   紅の花

切れ字

 

27蚕飼(こがい)する人は古代のすがた哉・・・・・・曾良

季語   蚕養

切れ字  哉

 

28閑さや岩にしみ入蝉の声

季語   蝉の声

切れ字  や

 

 

29五月雨をあつめて早し最上川

季語   五月雨

切れ字  し

 

30有難(ありがた)や雪をかほらす南谷

季語   雪(夏だが残雪を詠んだ句)

切れ字  や

 

31涼しさやほの三か月の羽黒山

季語   涼し

切れ字  や

 

10●32雲の峰幾つ崩て月の山

季語   雲の峰

切れ字

 

33語られぬ湯殿にぬらす袂(たもと)かな

季語

切れ字  かな

 

34湯殿山銭ふむ道の泪かな・・・・・・・・曾良

季語

切れ字  かな

 

35あつみ山や吹浦かけて夕すゞみ

季語   夕すゞみ

切れ字  や

 

11●36暑き日を海にいれたり最上川

季語   暑き日

切れ字

 

37象潟(きさかた)や雨に西施(せいし)がねぶの花

季語   ねぶの花

切れ字  や

 

38汐越や鶴はぎぬれて海涼し

季語   涼し

切れ字  や

 

39象潟や料理何くふ神祭・・・・・・・・・曾良

季語   祭

切れ字  や

 

40蜑(あま)の家(や)や戸板を敷て夕涼・・・・・・・・低耳(みのの国の商人)

季語   夕涼

切れ字  や

 

41波こえぬ契ありてやみさごの巣・・・・・曾良

季語

切れ字  や

 

42文月や六日も常の夜には似ず

季語   文月

切れ字  や

 

43荒海や佐渡によこたふ天河

季語   天河

切れ字  や

 

12●44一家に遊女もねたり萩と月

季語   萩と月

切れ字

 

45わせの香や分入右は有磯海

季語   わせ

切れ字  や

 

46塚も動け我泣声は秋の風

季語   秋の風

切れ字  け

 

47秋涼し手毎にむけや瓜茄子

季語   秋涼し

切れ字  や

 

13●48あか〱と日は難面(つれなく)もあきの風

季語   あきの風

切れ字

 

49しほやしき名や小松吹萩すゝき

季語   萩すゝき

切れ字  や

 

14●50むざんやな甲(かぶと)の下のきり〲す

季語   きりぎりす

切れ字

 

51石山の石より白し秋の風

季語   秋の風

切れ字  し

 

52山中や菊はたおらぬ湯の匂

季語   菊

切れ字  や

 

15●53行〱てたふれ伏とも萩の原・・・・・・曾良

季語   萩

切れ字

 

54今日よりや書付消さん笠の露

季語   露

切れ字  や

 

55終宵(よもすがら)秋風聞やうらの山

季語   秋風

切れ字  や

 

56庭掃きて出ばや寺に散柳

季語   散柳

切れ字  や

 

57物書て扇引さく余波(なごり)哉

季語   扇

切れ字  哉

 

58月清し遊行(ゆぎょう)のもてる砂の上

季語   月

切れ字  し

 

59名月や北国(ほくこく)日和(びより)定なき

季語   名月

切れ字  や

 

60寂しさや須磨にかちたる浜の秋

季語   浜の秋

切れ字  や

 

61浪の間や小貝にまじる萩の塵

季語   萩の塵

切れ字  や

 

62蛤のふたみにわかれ行秋ぞ

季語   行秋

切れ字  ぞ

 

「奥の細道」内の句の番号 ●は切れ字がないと思われる句の番号

 

 

「奥の細道」にある句の内の「切れ字」について

 

切れ字「や」の数が二十九句もある。・・・・・・上五に多く使われている。

切れ字「けり」はほとんど無いと思われる。

切れ字「かな」は八句。・・・・・・・・・・・・下五に使われている。

切れ字の無い句が十五句。

※切れ字が無いと思われる十三句+2句(也「なり」「越し」は切れ字ではないとする。)=十五句。