おはようございます。
俳句作家の上野貴子です。
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師走ですね。世の中忙しない雰囲気で
まさしく年の暮れがきたような気がします。
今年は今のところどうにか
規制が掛からないままで
12月を迎えられたので
少しはクリスマスらしい賑わいのある
師走となりそうですね。
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そうは言っても恐ろしい変異株
との戦いにワクチン攻めの毎日です。
この後は油断できません。
やっぱりマスクと自粛は付き物でしょうか。
3年も過ぎると慣れるというより
疲れますが!!
このままではどうにもならない毎日が
ただただ続くだけですから
ここはいっそのこと
コロナ時代はコロナ時代なりの
年末年始を楽しんじゃうしかないですね!!!
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そんな師走には
やっぱり年用意です。
俳句では11月になると冬となり
少しずつ始まる昔ながらの季語が残っています。
「障子洗う」や「障子貼り」などは
秋の内から始まり
「障子」となると冬となります。
年末までに早やばや年初めの準備
ということなんですね。
昔の人は偉いです。
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そしてもうひとつ面白い季語に「餅」があります。
「餅」は今ではすっかり
お正月の食べ物となりましたが
俳句では冬の季語です。
勿論、新年は冬に含まれますから
「餅」が冬の季語ということは
納得できますが、「餅搗き」
となると、つい新年の季語かと
勘違いしてしまいますね。
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「お雑煮」はお正月特有のお料理ですが
そのお雑煮を作るための
お餅を搗くのは
お正月を迎える前の
年末の内なんです。
ですから季語としては冬となります。
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季節の区分でお餅をいつ食べるかが解り
面白いですね。
日本ではお餅はお目出度い席や
お菓子に欠かせません。
そんな時のお餅は季節には関係が無く
行事に合わせた季語となります。
例えば「柏餅」や「菱餅」などです。
そうした行事に合わせた意味では
「鏡餅」がお正月の新年の季語となります。
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お餅はいつでもありますが
お正月に向けて今年とれた
新米のある年末に搗くお餅は格別です。
現代では「餅搗き」も電気の餅つき機が主流となり
臼や杵でぺったんこぺったんこと
威勢よく搗く餅つきはほ
とんど見かけなくなりました。
田舎では、子供たちのために
大勢集まって年末のお祭り騒ぎで
農家の庭先で餅搗きをやっている姿を
時折見かけましたが
コロナ禍ではそんな光景も
大分少なくなりました。
どこか寂しいものです。
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都会では、昔から賃餅といって
餅屋や米屋に注文して
搗いてもらっていました。
かつては道具を担いで市中を回り
餅搗唄に合わせて餅を搗く
稼業があったといいます。
スーパーでも買える現代とは
ずいぶん趣が違いますね。
少し前までは
お米屋さんからパン屋さんまで
いろんな商店でお餅を搗いて売っていました。
この頃のコロナ時代には
そんな商店街の賑やかな光景も
薄れてしまいクリスマスを景気付けに
年用意の賑わいが少しでも戻ってくれることを
願うばかりです。
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美味しいお餅で作る
お雑煮を楽しみに
忙しい年末年始を
今年もコロナに負けないよう
元気に迎えられますようにと
祈っている世界中の願いが
どうか神様に届きますように。
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今年も一年間、本当にありがとうございました。
お世話になった皆様に
心から感謝いたします。
どうかよいお年をお迎えください。
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