☆上野貴子の俳句でおしゃべり☆彡 【お餅は新年の季語じゃない?!?】NBSAcademy便り

おはようございます。
俳句作家の上野貴子です。
   ・
   ・
師走ですね。世の中忙しない雰囲気で
まさしく年の暮れがきたような気がします。
今年は今のところどうにか
規制が掛からないままで
12月を迎えられたので
少しはクリスマスらしい賑わいのある
師走となりそうですね。


そうは言っても恐ろしい変異株
との戦いにワクチン攻めの毎日です。
この後は油断できません。
やっぱりマスクと自粛は付き物でしょうか。
3年も過ぎると慣れるというより
疲れますが!!
このままではどうにもならない毎日が
ただただ続くだけですから
ここはいっそのこと
コロナ時代はコロナ時代なりの
年末年始を楽しんじゃうしかないですね!!!


そんな師走には
やっぱり年用意です。
俳句では11月になると冬となり
少しずつ始まる昔ながらの季語が残っています。
「障子洗う」や「障子貼り」などは
秋の内から始まり
「障子」となると冬となります。
年末までに早やばや年初めの準備
ということなんですね。
昔の人は偉いです。


そしてもうひとつ面白い季語に「餅」があります。
「餅」は今ではすっかり
お正月の食べ物となりましたが
俳句では冬の季語です。
勿論、新年は冬に含まれますから
「餅」が冬の季語ということは
納得できますが、「餅搗き」
となると、つい新年の季語かと
勘違いしてしまいますね。


「お雑煮」はお正月特有のお料理ですが
そのお雑煮を作るための
お餅を搗くのは
お正月を迎える前の
年末の内なんです。
ですから季語としては冬となります。


季節の区分でお餅をいつ食べるかが解り
面白いですね。
日本ではお餅はお目出度い席や
お菓子に欠かせません。
そんな時のお餅は季節には関係が無く
行事に合わせた季語となります。
例えば「柏餅」や「菱餅」などです。
そうした行事に合わせた意味では
「鏡餅」がお正月の新年の季語となります。


お餅はいつでもありますが
お正月に向けて今年とれた
新米のある年末に搗くお餅は格別です。
現代では「餅搗き」も電気の餅つき機が主流となり
臼や杵でぺったんこぺったんこと
威勢よく搗く餅つきはほ
とんど見かけなくなりました。
田舎では、子供たちのために
大勢集まって年末のお祭り騒ぎで
農家の庭先で餅搗きをやっている姿を
時折見かけましたが
コロナ禍ではそんな光景も
大分少なくなりました。
どこか寂しいものです。


都会では、昔から賃餅といって
餅屋や米屋に注文して
搗いてもらっていました。
かつては道具を担いで市中を回り
餅搗唄に合わせて餅を搗く
稼業があったといいます。
スーパーでも買える現代とは
ずいぶん趣が違いますね。
少し前までは
お米屋さんからパン屋さんまで
いろんな商店でお餅を搗いて売っていました。
この頃のコロナ時代には
そんな商店街の賑やかな光景も
薄れてしまいクリスマスを景気付けに
年用意の賑わいが少しでも戻ってくれることを
願うばかりです。


美味しいお餅で作る
お雑煮を楽しみに
忙しい年末年始を
今年もコロナに負けないよう
元気に迎えられますようにと
祈っている世界中の願いが
どうか神様に届きますように。


今年も一年間、本当にありがとうございました。
お世話になった皆様に
心から感謝いたします。
どうかよいお年をお迎えください。
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2022年12月4日 | カテゴリー : 俳句 | タグ : | 投稿者 : 事務局