おはようございます。 俳句作家の上野貴子です。
今年は桜の開花が記録的に早く
三月の中旬でしたね。
その後に雨が降り
花の成長を止めてくれたので
例年よりも長く満開を楽しめました。
雨のお花見もなかなかいいものです。
傘の花が咲く目黒川を散策して
川のせせらぎの音に
雨の音が吸い込まれてゆく
めったに見られない
お花見吟行会が出来ました。
桜は日本列島を北上して
これからゴールデンウイークの頃まで
各地で満開を迎えますが
全国どこでも今年は開花から満開が
いつもより早いようです!!!
そうなると気になるのが
桜にまつわる季語です。
俳句では季語を詠み込みますので
桜と言えば花
花と言えば桜
と言われるように
桜は日本の代表的な花です。
「開花」「花の雨」「朝桜」「夕桜」
「夜桜」「薄墨桜」などなど
俳句では沢山の季語がありますが
なかでもこれからの季節にちょうどいいのが
「残花」や「余花」です。
「残花」とは春の終わりになっても
まだ咲いている桜のことで
春の季語です。
「余花」とは初夏にまだ咲き残っている
桜のことで山間や北国でよく見られ
夏の季語です。
ここでややこしいのが
「残花」は春の季語で
「余花」は夏の季語
ということです!!!
「残」と「余」で季節が違うのはなぜ???
疑問に感じますよね??
「残」は残る。(のこる)
「余」は余る。(あまる)
この違いなのですね。
例えば
「残念」とは心残りなことです。
「余念」他の考えのことです。
こうしてみると
「残花」は春という季節の中でまだ咲き残っている。
「余花」は春を越えて夏になってもなお咲いている。
そんな微妙なニュアンスで
春から夏にかけて
日本列島のいたるところで
美しく咲く桜を今も昔も
人々は愛してきたのですね。
勿論、「夏桜」と言ってしまえば
それまでですが
「余花」と言って春を惜しむ
自然と生きて来た日本人の
優しい感性ですね。
「惜しみなく花から花へ余花落花・・・貴子」
こんな句がありますが季重なりも甚だしい句ですね!!!
初夏にまだ惜しみなく咲き誇る満開の桜が
花吹雪となって舞い落ちて行く
そんな姿を詠んだ俳句です
忙しない毎日の生活に追われて
つい忘れがちな繊細な日本人の心を
私は勿論のことですが!
いつまでも忘れずに
これからの新時代を生きて行きたいものですね。
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