おはようございます。
俳句作家の上野貴子です。
5月も半ばですね。
初夏の自然が美しい季節です。
この頃になると
「何れ菖蒲か燕子花」
という言葉を良く耳にしますね。
意味は「どちらも甲乙つけがたく
選択に迷うことの例え」となります。
菖蒲の花と燕子花の花が
とてもよく似ているので
どちらが美しいか決めかねてしまうところから
「何れ菖蒲か燕子花」
という慣用句となっています。
菖蒲と燕子花は本当に見分けが難しいです。
特に菖蒲は「あやめ」と「しょうぶ」という
同じ漢字で違う花をいう場合があり
まったくややこしいです。
簡単に見分けるポイントを上げてみましょう。
【アヤメ】花弁の根元が白と黄色、網目模様がある。湿地では咲かない。
【ハナショウブ】花弁の根元が白と黄色、模様なし。湿地や湿原に咲く。
【カキツバタ】花弁の根元が白一色で模様なし。池、沼、湿地に咲く。
あやめとしょうぶは咲く場所に違いがあり
花の特徴も網目模様の有無で区別する
確かに違う品種なんです!
だけど「菖蒲」と書くところが
ややこしいですね。
かきつばたには白い線があるということ。
他に、花が白いと「白菖蒲
黄色いと「黄菖蒲」といいます。
アイリスという外来種もありますが
少し見れば解りますので
やっぱり「何れ菖蒲か燕子花」というのは
上手い例えですね。
水辺に咲くのは燕子花で
草原などの草原に咲くのがあやめです。
もう一つ似た言葉に
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
という言葉がありますが
こちらの意味は
「美しい女性の容姿や立ち居振る舞いを花にたとえて形容する言葉。」
となります。
美しい女性は、姿かたちだけでなく
立ち居振る舞いまでもが美しい
ということですね。
やはり女性は花に例えて
美しい姿を素晴らしいとして
さらにその美しさは立ち居振る舞いからも
伺い見るほどであるということでしょう。
「釣り堀の古び黄菖蒲咲き残り・・・貴子」
田舎の池に昔は釣り堀がありそのあたりに
黄色い菖蒲が咲いてとても美しかったころの句です。
今はどうなっているでしょうか。懐かしいです。
この二つの慣用句から見ても
夏には美しい花が沢山咲き誇ります。
水辺や野山には
緑が溢れ、草花が咲き薫る
美しい季節こそが夏ですね。
このところの猛暑で
余りにも暑さが厳しく
「極暑」や「酷暑」と言われますが
何とかお天気のいい日には
自然の生い茂る
美しい大地の夏であって欲しいですね。
☆俳句文芸協会
https://haikusoc.uenotakako.com
☆お申込みLPはこちらから
https://fegp7haiku819.hp.peraichi.com/
☆Web完結のオンライン句会説明動画
https://youtu.be/bBMEAyalXXM
上野貴子ってどんな俳句詠むの?ご覧になりたい方下記よりお気軽にご鑑賞下さい。
☆ショートポエムコレクション(上野貴子の俳句HP)
https://shortpoemcollection.jimdofree.com/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★俳句TV「エンジョイ俳句ライフ」
https://www.facebook.com/haikutv/
★LINE公式アカウントの登録はこちら♪
https://lin.ee/UY7VIpw
★俳句記念日
https://haikukinennbi.jimdofree.com
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
新型コロナウイルスについての情報
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※配信解除ご希望の方はこちら
https://www.agentmail.jp/form/delete/5795/
カテゴリーアーカイブ: 俳句
俳句に関する記事