☆上野貴子の俳句でおしゃべり☆彡 【早くも熊が冬眠する頃!?!】NBSAcademy便り

おはようございます。
俳句作家の上野貴子です。
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   ・
今週は冬至があります。
2022年は12月22日となります。
俳句では、勿論、冬の季語です。
「冬至」は一年の内で
夜が最も長く昼が最も短くなる日。
冬至粥や柚子湯でよく知られています。


この日には粥や南瓜を食べるといいます。
寒い冬にお粥で温まり
南瓜を食べて風邪をひかないように!
という健康を願う想いからの
昔からの風習ですね。


この時期になると北海道では
鮭が群がって川を上り
夏枯草と呼ばれる草は芽を出す
と言われます。
つまり、一年の節目がここにある
と言うのです。
昔の人は太陽のある昼と
月の出る夜の長さで一年間を考えていました。


ですから、一年で一番日が短い日
「冬至」を境に日がだんだん長くなる
冬が極まり夏が始まる
というように考えていたのです。
「夏至」までの間に日が伸びて
夏が極まると
次の日からは「冬至」に向けて
冬になって行くのですね。
当たり前のようですが
今でも暦はそのように一年間が
廻っています。
太陽の周りをまわる地球の不思議です。


そこで、観測上では少しずつズレが
どうしても生じるために
毎年正確には日にちがずれるようです。


冬の極まる冬至の頃は
冬の野菜の南瓜が似合います。
俳句では「南瓜」は秋の季語なのですが
晩秋から冬にかけて
風の予防にもなる栄養価の高い
暖かく煮込むと美味しい野菜ですね。


現代では珍しくなった「夏枯草」なつかれくさ
これは季語では無いのですが
この「夏枯草」は夏には花を咲かせる
野草で花の形から「靫草」うつぼぐさ
と呼ばれています。


この野草が冬至の頃になると
芽を出し始めると言われています。
まるで新しい年を歓迎しているかのように
小さな芽をだすために
この頃を昔の人は
七十二候で「夏枯草生ず」=「乃東生」
なつかれくさしょうず
と言っていました。
ちょっと難し話ですが
今でも野山では野草が枯れているなかに
小さな芽を出す草があれば
それは「夏枯草」かもしれません。
「夏至」の頃には
紫のうつぼのような花を
咲かせているかもしれませんね。


冬至が過ぎれば
もうすぐクリスマスです。
大人から子供まで
おとぎ話の様な町のイルミネーションに
コロナ禍を忘れていたくなります。
今年も余すところあとわずか
来年が今年よりも少しでも
よい年となりますよう
サンタクロースに願いを届けてほしいですね。
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2022年12月19日 | カテゴリー : 俳句 | タグ : | 投稿者 : 事務局