おはようございます。 俳句作家の上野貴子です。 ・ ・ 七十二候では「鱖魚群」さけのうおむらがる 頃となります。 鱖は鮭のことです!!! 秋に生まれて川へ戻って来た鮭が 冬になると更に上流へ 群れをなして上ってゆくと言います。 ・ ・ 「鮭」と言えば秋の魚で 俳句では勿論、秋の季語です。 ところが旬は秋でも 秋から産卵して海に戻るまでは 川に現れて冬は特に大きくなって 群れをなして川を上ります。 「新巻鮭」などは俳句では冬の季語となり 年末のお歳暮など贈答品にまでなり 美味しい北の味ですね。 「塩鮭」「乾鮭」「干鮭」「石狩鍋」など 鮭は冬の季語にも多い魚です。 ・ ・ 一年を通して鮭は川で生まれて 海へと旅立ち 何年もの間海で育ち 産卵の時期を迎えると 生まれた故郷の川へ戻って来る!! そして川の上流の水のきれいな 渓流で産卵すると その卵は春になり次第に 海にまた旅立ってゆくのです。 ・ ・ 生命の偉大なサイクルの不思議ですね。 広大な自然の恵みを受けて 川に生まれて海に生きる 日本では北の魚の代表です。 ・ ・ それでは、2000年から2010年までの 10年俳句日記から 今日は2006年12月の俳句をご鑑賞ください。 ・ ・ 【2006年12月の俳句抜粋】
12月 1日 金曜日 晴 師走来て何から何をかたそうか 12月 2日 土曜日 晴 鍋つつきとどのつまりが水掛論 12月 5日 火曜日 晴 冬林檎焼かれタルトの衣着る 12月 8日 金曜日 曇 金色の眠る冬木へ雨が降る 12月11日 月曜日 晴 鴨鍋の湯気より覗く夫の顔 12月13日 水曜日 晴 またひとつドラマを待って聖夜祭 12月16日 土曜日 晴 渋谷行きバスが来るまで冬紅葉 12月23日 土曜日 晴 今宵またドラマを作るポインセチア 12月24日 日曜日 晴 クリスマス歌留多会 聖夜祭小さな夢の贈り物 12月25日 月曜日 晴 クリスマス クリスマス願いをそっと枕もと 12月26日 火曜日 雨 冬の雨12の月日悔やむよに 12月28日 木曜日 晴 気がつけば暦一枚年と内 12月29日 金曜日 晴 大空へ冬の翼が舞い上がる ・ ・ ★ショートポエムコレクション https://shortpoemcollection.jimdofree.com/
★俳句記念日 https://haikukinennbi.jimdofree.com
★「おしゃべりHAIKUの会」句会情報 https://nbsacademy.jimdofree.com/%E5%8F%A5%E4%BC%9A%E6%83%85%E5%A0%B1/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ワクワクドキドキのライブ配信の楽しさはこちらの「俳句TV」再放送からご覧ください。 ★俳句TV「エンジョイ俳句ライフ」 https://www.facebook.com/haikutv/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 新型コロナウイルスについての情報 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html