おはようございます。 俳句作家の上野貴子です。 ・ ・ 今日は秋の彼岸明けです。 ちょうど週の始まりで これからやっと秋になる!!! 「暑さ寒さも彼岸まで」 という感じですが 果たして今年はこれからどうなるのか? ・ ・ 現代では、ともすれば忘れがちな お彼岸ですが 俳句では、勿論、秋の季語です。 「彼岸」は春と秋に2回あり 春の彼岸は「彼岸」 秋の彼岸は「秋彼岸」として 春と秋を分けています。 ・ ・ ちょうど季節の変わり目に当たり 中日に「春分の日」と「秋分の日」 昼と夜が半々になる日があります。 その日を挟んで前後3日間を 彼岸と言います。 ・ ・ 夏が長いこの頃では どうにか秋分の日を境に 暑さが少しでも収まりますように! そう願うような時期ですが 台風や豪雨で各地で甚大な被害が出る 厳しい秋口が少しでも和らいで 過ごし易い日々がやって来てくれたら それだけでどれだけ安心なことか!!! ・ ・ コロナ禍がすこしづつ収まり始めて 虫の音が朝晩聞こえ始めると 日本の秋を感じます。 長すぎる夏に押されて 短い秋ですが 秋は実りの秋 豊かな秋が来ることを 日本人なら誰もが待っています。 ・ ・ 「彼岸」は河の向う岸 という意味から 生死の海を渡って到達する 涅槃(ねはん)、悟りの世界 とされあの世といいますね。 これに対して「此岸」(しがん)は こちらの岸、生死を繰り返す 迷いの世界、この世といいます。 ・ ・ 「あの世」「この世」と言えば 親しみやすくて解り易いですね。 ガンジス河という広い 海のような河のこちらとあちらで 人は生死を彷徨い やがてあの世の向うの岸へ 極楽浄土を目指して旅立つ そんな、仏教の教えから きている行事のようです。 ・ ・ 彼岸は、ご先祖様を供養する彼岸会 から来ている仏事が 平安時代の朝廷行事から 江戸時代に庶民に広まり 現代では「祖先を敬い、なくなった人々をしのぶ日。」 となり、お墓参りをする日というように 年中行事となっています。 ・ ・ 忙しい現代人が忘れかけている 昔からの先祖の霊を供養し 感謝することの大切さを こんな時期には思い出して 懐かしいおじいちゃんやおばあちゃんの お墓参りが出来たら きっといつか報われるに違いありません。 ・ ・ 遠い田舎を懐かしみながら 都会からお萩を食べながら 静かにお祈りするだけでも きっとご先祖様は 何処からか見ていて守ってくれる そんな心のよりどころですね。 ・ ・ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆NBSオンライン句会の説明動画 https://youtu.be/bBMEAyalXXMプレビュー
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