【十二支の物語】

【十二支の物語】

昔々、神様が動物たちに向けて「1月1日の朝に、神様のもとへあいさつに来なさい。早くたどり着いた1番~12番目までの者を、交代で一年間、その年の守り神にする」という旨のお触れを出しました。

 

それを聞いた動物たちは皆、「我こそが1番になろう」と張り切ります。

そこで十二支の順番を決めるレースの物語が出来たといいます。

 

何故12支かというと、星が12年で天を一周することから、古代中国の天文学では天を十二分し、動物に当てはめたそうです。

 

十二支それぞれのエピソード

 

【1位:子(ねずみ)】ズル賢いねずみは、レース前日から支度している牛の背中にこっそり乗って神様のもとへ。ゴール前で飛び降り1位となりました。

 

 

【2位:丑(牛)】牛は、自分の足が遅いことを知っていたので前日の夜から歩き始めました。到着寸前でねずみに先を越され2位になってしまいました。しかし、牛は怒ることはなく、2位で十分満足していたそうです。

 

 

【3位:寅(虎)】 虎については、足の速いことにプライドを持っており、早く着くため日の出とともに出発。しかし、前日に出発していた牛やねずみには勝てず3位となりました。また、他の説では、虎は神様の話を噂で聞いていたため、半信半疑のままレースに参加、本気を出していなかったため3位という順位になったという説もあります。

 

 

【4位:卯(うさぎ)】 うさぎは、他の動物が休んでいる間もひたすら跳んで向かったことで、4位という高順位になりました。

 

 

【5位:辰(龍)】【6位:巳(へび)】

龍とへびについては、同時に到着したという説があります。順位を決めるのにあたって、修行を積んで空を飛べるようになった崇高な龍にへびが先を譲り、この順位になりました。

 

 

【7位:午(馬)】 馬は、足が速い方ですが道草ばかりしてしまい、7位になってしまいました。

 

 

【8位:未(羊)】 羊は、途中で道に迷ってしまい、8位になってしまいました。

 

 

【9位:申(猿)】 猿は、仲の良かった犬と向かっていましたが、喧嘩になってしまいます。幸い鳥が仲裁に入ったため9位で到着することができました。

 

 

【10位:酉(鳥)】 鳥は途中、猿と犬の喧嘩に遭遇。喧嘩する2匹の仲裁(真ん中)に入り、10位で到着。そのため、猿・鳥・犬という順番になっています。

 

 

【11位:戌(犬)】 犬は、鳥のおかげでなんとか11番に到着することができました。(「犬猿の仲」のことわざの由来の一説にもなっています。)

 

 

【12位:亥(イノシシ)】 最後に到着したイノシシは、実は順番としては1番に到着していました。しかし、真っ直ぐにしか走れなかったことから、神様のいる場所を通り過ぎてしまい、引き返す羽目に。結果的に12位となってしまいました。

 

 

そもそも十二支は何故12なのか。

 

十二支は古代中国で生まれ、本来は木星の位置を示すための呼称でした。星が12年で天を一周することから、古代中国の天文学では天を十二分し、動物に当てはめたそうです。以来、十二支は中国や日本をはじめとした、多くのアジア諸国で使用されています。

 

なお十二支に当てはめられる動物は、国によって少しずつ違うようです。例えば、中国では「亥」は「ブタ」のこと。さらにモンゴルでは「寅」の代わりに「豹」が、チベットやタイではウサギの代わりに「猫」が使われています。

 

 

お節の起源

 

お節料理の起源は弥生時代に遡ります。弥生時代に中国から日本に稲作が伝来し、収穫を感謝する風習とともに広まっていったとされています。同時に「節(せち)」を季節の変わり目とする「暦」の風習も伝わり、神様に収穫を感謝してお供えをする「節供(せちく)」という風習が広まりました。この流れが、お節料理の原点となったとされています123。

 

ご質問の江戸時代については、幕府が五節供を公的な式日として定め、幕府の公式行事ともなったことで、お節料理が庶民に広まったとされています。また、重箱に詰めるようになったのは明治時代からで、戦後になって百貨店で重箱入りの正月料理の販売が始まり、現在のようにお節料理が日本人にとって馴染み深い慣習として広まっていったとされています

 

 

 

【お正月のお飾りについて】

月飾りは「いつから飾るのがいい?」と飾る時期を迷う人もいるかもしれません。正月飾りは「松迎え」や「正月事始め」とされる12月13日以降からであれば、いつ飾っても問題ありません。しかし、一般的には大掃除が終わる12月28日ごろまでに飾る場合が多いようです。

 

・12月29日:「二重苦」につながるので避けましょう。

・12月31日:「一夜飾り」になって、縁起が悪いと言われています。

 

最近は、クリスマスを過ぎた26〜27日ごろから飾り始めるのが一般的。28日なら、末広がりの「八」で縁起が良い日です。

30日もキリが良い日なので、28日までに間に合わない場合は30日に飾りましょう。

【芭蕉の詠んだお正月の句「新年」】

【芭蕉の詠んだお正月の句「新年」】

 

春立つや新年ふるき米五升

 

「新年」で探したところ芭蕉38才のころのこの句しかありませんでした。

江戸時代は立春がお正月だったことが良く解りますね。そこで、「餅」の句を探してみました。

 

餅雪をしら糸となす柳哉

餅を夢に折結ふしだの草枕

餅花やかざしにさせる娌(よめ)が君

誰が聟(むこ)ぞ歯朶に餅おふうしの年

煩(わずら)へば餅をも喰はず桃の花

鶯や餅に糞する縁のさき

 

やはり「餅」の句となるとお正月らしいですね。「餅」は季語としては冬ですが、それでも現代では春の季語とされている言葉との季重なりが目立ちます。

 

初春先酒に梅賣にほひかな(しよしゆんまづさけにうめうるにほひかな)

「初春にまず酒を飲み、梅を買う。その香りが心地よい」という意味になります。しかし、この句は、単に酒と梅の香りが混ざり合うことを表現するだけでなく、新しい年の始まりに、人々が心を新たにし、希望に満ちた気持ちで新しい一年を迎えることを表しています。

 

幾霜に心ばせをの松かざり

古畑や薺摘行男ども

二日にもぬかりはせじな花の春

よもに打つ薺もしどろもどろ哉

元日は田ごとの日こそ戀しけれ

やまざとはまんざい遲し梅の花

元日や猿に着せたる猿の面

蒟蒻にけふは賣かつ若菜哉

蓬莱に聞ばや伊勢の初便

一とせに一度つまるゝ菜づなかな

むめがゝにのつと日の出る山路かな

 

 

初日の出の習慣は、日本古来のものであるようなのですが、明治以降に盛んになったと言われています。芭蕉の句にも「日の出」とあり「初日の出」とは詠んでいません。

 

芭蕉の時代には春とともにお正月を迎えますから、薺や若菜などの句が新年に詠まれています。今でも七草粥にその名残りがあります。元日や二日と言った三が日の句も詠まれています。

俳句日記1・17

【今日の一句&たべもの歳時記】

2024年1月17日(水) 晴れ

寒の朝やるべきことを忘れずに

~たべもの歳時記~

角切りの鮪小葱をぶっかけて(鮪)

 

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