おはようございます。
俳句作家の上野貴子です。
そろそろもう夏日が来ますね。
毎年夏の訪れが早まり
何だか一年中猛暑対策のように
水分補給が欠かせなくなりました。
晩春から初夏には
水辺に蘆が芽をだす季節です。
「蘆」は俳句では沢山の季語があり
春から秋まで昔から
日本人の生活に関わりの多い植物です。
「蘆の角」「蘆の芽」「蘆の若葉」などは春の季語
「蘆刈」「蘆火」などは秋の季語です。
春に芽を出し夏に生い茂り
秋に穂をつけて刈られます。
そして屋根にしたり葦簀(よしず)にしたりします。
水辺の生き物たちは
蘆の周りに集まり餌を食べたり
外敵から身を守ったりします。
日本の水辺の風景には
蘆はどこにでもあり欠かせません。
万葉の昔から日本の水辺には
必ず蘆原があたようです。
そして面白いことに
蘆とは「アシ」でも「ヨシ」でも
どちらの呼び方も正しいのです。
逆の意味でしょう???
不思議なようですが意外や意外!
「蘆」は「芦」とも「葦」とも書きます。
どれも同じ植物です。
それではなんで「アシ」が「ヨシ」と言われるのか???
これが何と「アシ」という名では
縁起が悪いから人の生活に欠かせない
良い植物なので「ヨシ」
と呼ばれるようになったのだそうです!!!
何だか不思議というか安易というか?
じゃあ初めから「ヨシ」と言えばいいのに??
なのに「アシ」という名がついていました。
これは、水辺からすっく細い足の様な
長い茎をのばして自生するので
「アシ」と呼ばれていたらしいのです。
ところが「アシ」では「悪し」に通じる
ということになり「ヨシ」と呼ぶようになります。
ややこしいようですが水辺で
蘆が自生することは
人にもさまざまな生き物にも都合がいいのです。
ですから「蘆」と書いて
「アシ」でも「ヨシ」でも
どちらでも正しいということになっています。
笑い話のようですが
縁起を担いで忌まわしい「悪し」だと
嫌わないようにという
こころづかいなのですね。
まあ解りづらくて
「良し悪し」じゃないかと思いますが
不思議なもので今でもどちらでも
正しい読み方とされています。
「巣隠れにみんな生きてる蘆若葉・・・貴子」
春に蘆が芽を出すと魚や貝が
そこに集まり始めて
鳥や虫たちまでもが
餌を求めてやって来ます。
そこには沢山の生き物たちが
巣づくり隠れているらしいのです。
よく河原の風景に見かけます。
高い蘆に隠れた吊り舟や
時には浮浪者のテントまでありますよね。
そんな蘆を使った葦簀や簾などの
風流なものはめっきり少なくなりました。
家の屋根や垣根など
昔はかなり重宝に使われていたので
蘆だけどヨシなんですね。
葦簀(よしず)が一番解りやすい
今でも呼ばれている名称ですね。
これからだんだん暑くなり
葦簀が大活躍する季節になります。
氷屋さんや海の家など
猛暑をしのぐ大切な道具ですね。
芽を出す早春から
若葉の晩春がすぎて
いよいよ蘆にも長い夏がやって来ます。
「備えあれば憂いなし」
今から猛暑には十分に注意して
今年こそは
コロナ禍最後の夏でありますように!!!
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