おはようございます。
俳句作家の上野貴子です。
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今日は珍しい鍋のお話です。
冬になると鍋が懐かしくなりますね。
俳句では「湯豆腐」「鍋焼きうどん」「石狩鍋」
などなどが冬の季語ですが
そんななかで「鮟鱇鍋」って食べたこと
ありますか????
実は、私は「鮟鱇」が料理に出る
ということを最近まで知らなかったのです!
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「鮟鱇」だけで俳句では冬の季語で
「鮟鱇もわが身の業も煮ゆるかな・・・久保田万太郎」
という名句がありますが
鮟鱇は海底深くに棲み
頭が大きくて扁平で口が広いのが特徴です。
何となくグロテスクです。
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見たことも食べたことも無かったのですが
最近この鮟鱇鍋が何と
近くのスーパーで鍋用に
さばいて売っていたのです!!!
見つけたのは夫でした!
何だかグロテスクですが珍しそうで
面白いと思ったのでしょう。
葱や焼き豆腐と一緒に買ってきてくれたのです!!!
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あの時は驚きました!!!
「どうやって食べるの」と聞くと
「鍋だから具と入れて煮込めばいい」
それだけだと言い珍しいので
面白そうに具を鍋にぼこぼこ入れたのです。
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私は、どうも身が切り身魚のような
整った形をしていないので
美味しいかどうか不安でしたが
「鮟鱇鍋」という珍しい食べ物を
一度は食べてみたいと思い
俳句などを思い出しながら
意外に美味に違いない!!!
とぐつぐつと煮込んでみました。
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実はこの「鮟鱇鍋」にも
江戸風と茨城風があるらしいのです!
甘辛い割した風の醤油味が江戸風。
肝を炒り溶かして、味噌でどろどろにした
どぶ汁が水揚げの本場茨城風だそうです。
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面白いですね。
夫は何の気なしに醤油味で
ぐつぐつと煮込んでいましたから
あれは江戸風です。
東京生まれなので
自然に醤油味で食べるものだと
決めてかかっていました。
まさか「どぶ汁」なんていう呼び名があるとは
まったく知らなかったです。
グロテスクな姿から
想像はつきますが美味である
というイメージがあって
捌くのも難しい吊るし切り
なんていう切り方をする魚だなんて
聞いて吃驚!見て吃驚!食べて吃驚!
でした!!!
美味とはよく言ったものです。
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「鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる・・・加藤楸邨」
この名句の意味がその時初めて解りました。
「ぶち切られる」というのは
吊るし切りという捌き方のことなんですね!!!
なんだかそれ以降
鍋の季節が来ると
鮟鱇鍋のことを思い出します。
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吊るし切りという凄まじい
変わった捌き方でずたずたに切られた
グロテスクな鮟鱇を
私たちはぐつぐつと煮込んで
ほくほくと鍋にして食べる!!!
なんとも云いようが無い
不思議な気がします???
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兎に角、珍しい「鮟鱇鍋」
なかなか味わえない
冬の珍味のひとつですね。
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