【今日の一句&たべもの歳時記】
2022年4月11日(月) 晴れ
水温み小枝の先に朝光る
~たべもの歳時記~
干ひじき陽を享け黒く炊き込み飯(干ひじき)
★8月19日は俳句記念日「おしゃべりHAIKUの会」制定日本記念日協会認定。
https://haikukinennbi.jimdofree.com
【今日の一句&たべもの歳時記】
2022年4月11日(月) 晴れ
水温み小枝の先に朝光る
~たべもの歳時記~
干ひじき陽を享け黒く炊き込み飯(干ひじき)
★8月19日は俳句記念日「おしゃべりHAIKUの会」制定日本記念日協会認定。
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おはようございます。 俳句作家の上野貴子です。 ・ ・ 四月もいよいよ中盤です。 東京あたりでは 桜の満開の季節が もうすぐ終りを迎え花吹雪の季節です。 ・ ・ この頃になると 日本で冬を越していた 秋にやって来る渡り鳥が 北へ帰ってゆく頃なんです。 俳句では「鳥帰る」といい春の季語です。 ・ ・ 春に帰る鳥には 「雁」や「鴨」「白鳥」「鶸・ひわ」「鶫・つぐみ」 などがいます。 それぞれ北の繁殖地へ帰ることを 「引く」ともいい「鳥引く」「小鳥引く」「引鳥」 などとも言われています。 俳句ではよく使われる季語ですが なかなかこの頃では見過ごしていますね。 ・ ・ 自然界の雄大なサイクルは 人間にはとうてい予測できませんが 渡り鳥が日本にやって来る 自然界の動きには 今も昔もまだまだ大きな違いは無いようです。 ・ ・ 俳句では「鳥雲に入る」という季語があり 越冬して北へ帰る渡り鳥が 雲間に消えてゆくように見える そんな様をいう言葉です。 「鳥雲に」といったり「鳥曇」「鳥風」 なんて言い方をしたりして この頃に曇り空が多いことや 鳥がこの頃の風に乗って帰ってゆく姿を 言葉で描写しています。 どこか風情がありますね。 ・ ・ 渡り鳥の不思議が 日本人には切ない情緒に感じられて さまざまな歌や俳句に詠まれています。 特に「雁」は俳句では よく詠まれている季語です。 「帰る雁」「雁帰る」「行く雁」「去る雁」「雁の別れ」 など、さまざまな表現で 秋にわたって来た雁との別れを 惜しんでいるのです。 ・ ・ 雁は「雁」だけでは秋の季語となり やはり、別れの姿よりも 毎年やって来る秋の姿の方が 雁らしいということでしょう。 ・ ・ 人間は春の桜を心待ちにするように 雁がやって来ることを 空を眺めながら待っていたに違いありません。 そして、春に帰ってしまう 渡り鳥の切なさが 何だか大空の彼方に 別の世界があるような 同じ地球上に住む生き物だなんて 考えられない広大な生命の不思議ですね。 今年も北から来た鳥たちが 日本を去って北へ帰る季節がやって来たのですね。 また、秋には渡っておいでね!!! ・ ・ ★俳句記念日 https://haikukinennbi.jimdofree.com ★ショートポエムコレクション https://shortpoemcollection.jimdofree.com/ ★「おしゃべりHAIKUの会」句会情報 https://nbsacademy.jimdofree.com/%E5%8F%A5%E4%BC%9A%E6%83%85%E5%A0%B1/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ワクワクドキドキのライブ配信の楽しさはこちらの「俳句TV」再放送からご覧ください。 ★俳句TV「エンジョイ俳句ライフ」 https://www.facebook.com/haikutv/
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【今日の一句&たべもの歳時記】
2022年4月10日(土) 晴れ
桜散る横断歩道を小走りに
~たべもの歳時記~
こごみ茹で山菜サラダ山の朝(こごみ)
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【今日の一句&たべもの歳時記】
2022年4月9日(金) 晴れ
コロナ禍を時は戻らず春うらら
~たべもの歳時記~
殻の音椀に沈めて蜆汁(蜆汁)
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【今日の一句&たべもの歳時記】
2022年4月8日(金) 晴れ
花の空どこまでも雲巡りゆく
~たべもの歳時記~
炙り焼き儚く甘く桜鯛(桜鯛)
【今日の一句&たべもの歳時記】
2022年4月7日(木) 晴れ
真っ新なひとひらの花風に乗り
~たべもの歳時記~
干鰈皿の絵柄の鰭に浮く(干鰈)
【今日の一句&たべもの歳時記】
2022年4月6(水) 曇り
アーケード抜けて一片夕桜
~たべもの歳時記~
芽キャベツのシチューぐつぐつ身を憂う(芽キャベツ)
【今日の一句&たべもの歳時記】
2022年4月5(火) 晴れ
花吹雪門より商店街にまで
~たべもの歳時記~
鍋の中若芽広がる宵の口(若芽)
【今日の一句&たべもの歳時記】
2022年4月4(月) 雨
花の雨地球は廻る小惑星
~たべもの歳時記~
身は心彩り添えて春菜茹で(春菜)
おはようございます。 俳句作家の上野貴子です。 ・ ・ 今週は東京では いよいよ桜が満開の極みですね。 桜が咲くと日本の春を感じます。 ・ ・ 「桜」は春を代表する花で 俳句では「桜」といえば「花」と言われています。 そこで「花」が春の季語なんです。 花といえば桜の花の事をいいます。 ・ ・ 桜はその美しさと 一斉に咲き一斉に散る潔さから 日本人に古くから親しまれて来ました。 江戸時代にはお花見として 八代将軍徳川吉宗の享保の改革で 飛鳥山がお花見の名所となった事をきっかけに 桜を愛でる行楽が大流行!!! ・ ・ 江戸時代の頃には 今のお花見の原型が出来ていたのです。 染井吉野がお花見の中心になり 関東ではちょうど春を知らせてくれる 人々の心の支えになるような 年度替えの節目の頃の 別れと出会いの思い出に いつも桜の花がありますね。 ・ ・ 梅から始まり 桃の節句があり そして桜が咲く こんな春からの美しい自然の贈り物です。 ・ ・ そんな、春爛漫の花の頃には お釈迦様が産まれたという お花祭りがあります。 4月8日になります。 この日には境内に 小さな花見堂が立てられて お釈迦様の誕生を祝う 「仏生会」が行われます。 俳句では、勿論、春の季語です。 他に「降誕会」「誕生会」「花祭」 などと云われます。 ・ ・ 小さな可愛らしいお花で飾られた お釈迦様の像の祀られた お堂は水盤に安置されてあり 甘茶と言われる五色の水を 釈迦像の頭の上に注ぐようになっている。 ・ ・ まさしく日本の春の訪れを告げる 花のお堂はお釈迦様の誕生を祝う 桜の花の下の花祭りです。 忘れかけていた日本の美しさを ちょっと思い出させてくれる 素敵な花御堂です。 少し気を付けてみると 寺院の片隅に可愛い花御堂が この時期にだけ祀られている姿が 実際に見れるかも知れませんね。 ・ ・ まだまだコロナ禍で自粛花見の今年ですが どうかコロナ禍が収まりますよう お花に囲まれたお釈迦様にお祈りします。 ・ ・ ★俳句記念日 https://haikukinennbi.jimdofree.com ★ショートポエムコレクション https://shortpoemcollection.jimdofree.com/ ★「おしゃべりHAIKUの会」句会情報 https://nbsacademy.jimdofree.com/%E5%8F%A5%E4%BC%9A%E6%83%85%E5%A0%B1/
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