おはようございます。 俳句作家の上野貴子です。 ・ ・ 秋の深まる頃となりました。 そろそろ紅葉の便りが楽しみです。 そんな十月半ばの18日は 「十三夜」なんです。 ・ ・ 「十三夜」???なんだっけ? という方多いですよね。 十五夜様は知ってるけど いつだっけ? 8月?9月? なのに「十三夜」??? ・ ・ これは現代では 当たり前の疑問です! 俳句では「十五夜」「十六夜」「十三夜」 勿論、秋の季語です。 「月」と言えば俳句では秋の季語の代表! 一年の内で月が一番美しい頃が「秋」 と言われています。 そして中でも更に最も美しい「十五夜」 中秋の名月ですね。 これは今年は9月21日でした。 そして「十六夜」はその次の日の 恥じらって昇る月のことです。 さてでは「十三夜」とは??? これは、今年は今日に当たります。 ・ ・ 「十三夜」は「後の月」と呼ばれ 十五夜からちょうど1ヶ月後の 9月13日を「十三夜」と言います。 けれどの新暦では太陽暦ですので 旧暦の8月15日は今年は9月21日 1ヶ月後の「十三夜」は今年は今日に当たります。 これはややこしいので 毎年確認するしかありません。 ・ ・ よくお月見は「十五夜様」と「十三夜」と言われる 「後の月」と二回できると縁起が良い と言われています。 これは、秋は天候が不順で 災害の多い季節なので そんな季節に2回もお月見が出来たら きっと気候も良く縁起が良い ということのようです。 ・ ・ あまり知られていませんが 実は秋のお月見はもう一回あって ちょうど3ヶ月の内の 3回のお月見と言われています。 これは「十日」と言われる 収穫を祝う土地の神様のお祭りだったようです。 各地にその風習は今でも残っている と言いますがあまり聞きませんね。 それでも日本に古くから言い伝えられてきた お月見の風習のひとつとして 残っている地方もあるようです。 ・ ・ それでは、2000年から2010年までの 10年間をまとめました俳句日記から 今日は2003年8月の俳句をご鑑賞ください。 ・ ・【2003年8月の俳句抜粋】
8月 1日 金曜日 晴 雨傘も日傘も同じ流行かな 8月 5日 火曜日 晴 すぐそこに秋が来ている星の夜 8月16日 土曜日 曇(奥入瀬渓谷) 木漏れ陽の谷を下れば出会ひ橋 8月17日 日曜日 曇 旅終わり秋の気配の町へ着く 8月21日 木曜日 晴 息をつくその間につくつくぼふし鳴く 8月22日 金曜日 晴 泣き顔は童の如き夕月夜 8月25日 月曜日 晴 秋の空つかみどころのなく澄めり 8月31日 日曜日 晴 朝顔に静かな時をもらひけり ・ ・ ★ショートポエムコレクション https://shortpoemcollection.jimdofree.com/ ★俳句記念日 https://haikukinennbi.jimdofree.com ★「おしゃべりHAIKUの会」句会情報 https://nbsacademy.jimdofree.com/%E5%8F%A5%E4%BC%9A%E6%83%85%E5%A0%B1/
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