2022年3月ネット句会

今月の投句(春の戦第2ステージ)

1水温む長靴を干す真昼時
2夕椿角のコンビニ野菜市
3珈琲を片手に宵の朧月
4振り向くな突っ走れ早春の吾
5泣きたくて泣けぬ夜道の白椿
6飛び石を濡らす茶庭の水温む
7躙り口覗く椿の赤さかな
8戸口より笑ひこぼるる雛の家
9雛飾る母娘三代昼下がり
10箱出でて頬の冷たき女雛かな
11蓮池の鯉の揺らぎや水温む
12一輪の椿を添えて床飾る
13さびしくて鈴転がして鳴く子猫
14インコ走るしぐさおかしき春の音
15立春の大雪山の光かな
16落椿拾い集めて手水鉢
17水温む池の水面空戻る
18よく見れば玄関脇に雪間草
19花粉症まってましたと飛ぶ構え
20春動く小さな小山盛り上がる
21水温む宇治橋架かる五十鈴川
22顔洗ふ無骨なる手に水温む
23背き合ふ赤い椿と白椿
24椿落つ猫驚きて尾を立てり
25廃屋と知るや知らずや椿咲く
26椿落つ上り電車の始発駅
27紅つばき模したるみやび京和菓子
28赤子はやはじめの一歩水温む
29椿落つ小川の水に日の反射
30水温む鍵の振れゐるランドセル
31せせらぎの音も軽やか水温む
32五日ほどジョギング休み水温む
33華やかな時もあったと散る椿
34人の来ぬ池畔に開く白椿
35廃屋を護りて咲くや藪椿
36一日を大事に大事に椿咲く
37撮影を待ち居る如く椿咲く
38落椿拾えばしとり艶めいて
39気掛かりは人それぞれに椿落つ
40身の内の大半占めて水温む
41投げキスで立去る舞台落椿
42誘われて鼻寄せてみる白椿
43落椿これっきりよと言うごとく
44過去の人想いだしおり水温む
45三味線の指しなやかに水温む
46余寒なほ眉間に皺の阿修羅像
47枕木を数えてわたる雪解風
4
8雪解けて吾子の靴下現るる
4
9轟々と光広ぐる雪解川
50連覇への襷を晒す雪解川
51余寒なほ体育館の保護者会
52友禅を透かし雪どけ水ながる
53駅逓の雪解の水に鯉ゆらぐ
54雪解水ふわり越え来る転校生
55霊山の嶺より落つる雪解水
56仏間までピンクの香りヒヤシンス
57地震に覚め支度の時の余寒かな
58雪解川往くに存分なる日差し
59雪解川所々に鄙びた草浸る
60野仏の欠けし目鼻や余寒なほ
61雪解河わたる客車に人は無く
62寸借の厠に残る寒さかな
63冷えきったサンドイッチの余寒かな
64余寒とて美しき言葉やビル狭間
65屋根よりの雪解のしずく早鐘に
66余寒ありひと日をぎゆつと縮こまり
67触れ合う手ともに冷たき余寒かな
68ふる里の無人の駅の余寒かな
69雪解けの声に赤鬼面忘れ
70せせらぎの調べ軽やか雪解水

 

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 ★LINE公式俳句大会発表動画はこちらから
https://sites.google.com/view/haikutaikai-ueno3/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

 

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 4月の兼題【遅日】&【花冷】(3月31日〆切)

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 【春の戦2・3・4月】

 ★4月の兼題(3月31日〆切。)

 【遅日】

昼の長くなった日のことで日永とおなじであるが日の暮れるのが遅くなったことに重点を置いている。傍題に、暮遅し、夕長し。

 【花冷】

桜の咲くころ、急に冷え込むことがある。その冷え冷えとした感じを花冷えという。傍題に、花の冷え、花冷ゆる。

※他に、当季雑詠、自由題でも可ですが季節ごとの勝ち抜き戦であることをご了承下さい。5句投句5句選句です。

 <先句に学ぶ>

   暮遅し門燈をつけポストを見 

                                          星野立子

   うどん屋を探して歩く花の冷

                    稲畑汀子

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 3月号2月の結果(春の戦第一ステージ)

 ~~<主宰上野貴子選5句>~~

雪解川所々に鄙びた草浸る

枕木を数えてわたる雪解風

友禅を透かし雪どけ水ながる

轟々と光広ぐる雪解川

余寒なほ眉間に皺の阿修羅像

 

<点盛りの結果>

 

六点句 

余寒なほ眉間に皺の阿修羅像      龍野ひろし

  

五点句 

枕木を数えてわたる雪解風        原田啓子

 

三点句 

雪解けて吾子の靴下現るる        阿部文彦

轟々と光広ぐる雪解川          龍野ひろし

連覇への襷を晒す雪解川         神永誉夫

余寒なほ体育館の保護者会        辻 雅宏

 

二点句 

友禅を透かし雪どけ水ながる       青山好男

駅逓の雪解の水に鯉ゆらぐ        水野幸子

雪解水ふわり越え来る転校生       神永誉夫

霊山の嶺より落つる雪解水        辻 雅宏

 

一点句 

仏間までピンクの香りヒヤシンス     水野幸子

地震に覚め支度の時の余寒かな      阿部文彦

雪解川往くに存分なる日差し       山本佐和子

雪解川所々に鄙びた草浸る        山本佐和子

野仏の欠けし目鼻や余寒なほ       龍野ひろし

雪解河わたる客車に人は無く      青山好男

寸借の厠に残る寒さかな         辻 雅宏

冷えきったサンドイッチの余寒かな    山本佐和子

余寒とて美しき言葉やビル狭間      井上悦男

屋根よりの雪解のしずく早鐘に     水野幸子

余寒ありひと日をぎゆつと縮こまり   井上悦男

触れ合う手ともに冷たき余寒かな     青山好男

ふる里の無人の駅の余寒かな       阿部文彦

雪解けの声に赤鬼面忘れ         上野貴子

せせらぎの調べ軽やか雪解水       井上悦男

 

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 ★ネットテレビ「俳句TV」から毎月点盛りの結果発表https://www.youtube.com/channel/UCxvCKp1aE7_pAWNsjr_czQQ

 ※ネット句会では当季雑詠自由題もしくは、兼題での投句を受け付けております。季感が明らかにずれている俳句の投句はお断りしておりますことご了承下さい。

  

LINE公式俳句大会2月結果発表~

 大賞   富岡眞奈  梅の朱灰色のビルの谷間に

 2点句

 平塚庸代   雪解の野ボール追う犬ぶち模様

 南出千賀子  花の文込めたる詫びを胸に抱き

 Sayuri    昼休み青空眺めリフレッシュ

1点句 

  山本佐和子  雪解川所々に鄙びた草浸る

 龍野ひろし   淡色のローランサンは春の色

 南出千賀子   冴え返る今朝も暖取る卵焼き

 

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 ※ネット句会ではこのページにてLINE公式俳句大会の結果発表と連動してまいります。

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~~~勝ち抜き戦の結果・冬の戦~~~

      余寒なほ眉間に皺の阿修羅像・・・六点     

 2022年の春がやってきました。暦の上での春はまだまだ寒さが厳しいことが最高得点句を見ても良く解りますね。この後もコロナ禍がまだまだ続きますが桜の季節まであと少しです。

(春:2月~4月) 

 ~~~今月の選評~~~

 雪解けて吾子の靴下現るる

雪解けしての発見の句である。探していた靴下がこんなところにあったのかという驚きをうまく詠まれている。 

 

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★4月の兼題(3月末日〆切)

 【遅日】と【花冷】

他に、当季雑詠、自由題でも投句可能とし、5句投句5句選句です。

 ※ネット句会では当季雑詠自由題もしくは、兼題での投句を受け付けております。季感が明らかにずれている俳句の投句は季節ごとの勝ち抜き戦のためお断りしておりますことご了承下さい。

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 【今月のワンポイントレッスン】

 【おしゃべりHAIKU勉強会より】2022年2月号より

「や」「かな」「けり」の切れ字についてこのコーナーでは「奥の細道」に視点を当て勉強してきましたが、今回は2月号なので芭蕉全句から梅の俳句を見てみましょう。

 梅が香にのつと日の出る山路かな・・・芭蕉

 の句は芭蕉51才の句と言われています。どこか俳諧味のある楽しい句ですね。「のつと」という擬音語がユーモラスな印象を与えてくれます。切れ字は「かな」止めで解りやすい使い方です。「梅が香」と「日の出」が現代では季重りですが、芭蕉の時代では新年の句となるでしょう。

  梅が香に昔の一字あはれなり・・・芭蕉

 この句は同じく芭蕉51才の時の句とされています。笈日記に残されている句ですが、この句には切れ字は無いようですね。「昔」というところに故人を偲ぶ想いが詠まれています。梅丸という門人の息子の死を慰める手紙にあると言われます。

 どちらも同じ51歳の時の句のようです。「梅が香」に日の出を見たり、故人を偲んだり、その想いは様々ですが、両者とも、所謂、俳句の決まり事にはとらわれていないように読み取れます。

 季語が2つの前者の句に、後者の句には切れ字はありません。やはりこうしてみると、俳句の基本は17文字の日本語のリズムのようです。

 日本語の美しさを575の短い3フレーズに凝縮することが肝心要となっています。

 (2022年令和四年三月 上野貴子)

 「俳句TV」ミニ講座下記より
★過去番組ページはこちら
https://nbsacademy.jimdofree.com

 

【ネット句会後記】

 春の戦第一ステージではなから高得点句が出ました。追い駆ける句が楽しみです。春は名のみの寒さですが、春はそこまで来ています。変異コロナに翻弄される生活環境ですが、隙間をついてやりたいことをしたいものです。

(令和四年三月 辻 雅宏)

 

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)
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