2024年2月のネット句会

今月の投句(春の戦第1ステージ)

 1莟からいつしか香る梅の里

2今年また開花早まる梅便り

3離れ家に点る白梅星の影

4苗木から育てた梅の二十余年

5門入れば白梅の香に迎えられ

6梅一輪花瓶の中の故郷かな

7梅の花さまざまなれど命かな

8梅林に人影絶えて夜の風

9石垣に寄り添う梅の健気かな

10梅の花もの無き畑に色点じ

11ゆづりあい田浦の里の梅日和

12道真を偲びて開く梅の花

13それぞれの蕾萌えそむ梅月夜

14猟船の賑わうあたり初茜

15蒼天や冬の桜木時を待つ

16支笏湖の水のきらめき山笑ふ

17日の射してぽっんと赤き梅愛し

18咲き初めし梅に誘われ遠くまで

19東雲に星消え忘れ山笑ふ

20足踏みし窯出し待てば山笑ふ

21微睡みの空にぱちりと梅目覚む

22転ぶ地に温もりありて山笑ふ

23捨て仔犬初めて振る尾山笑ふ

24ポップコーン弾けるごとく梅開き

25外つ国にゐて待ちどほし梅便り

26梅の香と一気に上へエレベーター

27運河沿いボートの数より猫の恋

28補聴器に風渡る音春立ちぬ 

29還暦に親知らず抜きて春を待つ

30ホットティー今日か明日かと梅の花

31山笑う孫の乳歯見つけたり

32らめっこ先に一手のスズメ蜂

33紅白のドローンからの梅林

34その匂ひあまねく満つる梅の園

35咲き満ちて此の香此の色梅の花

36紅梅の横に白梅花競ふ

37妙齢のわし鼻嗅ぐや梅の花

38LINEにて梅の咲き様尋ねけり

 

 

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)

https://ae-ne.com/c/haiku/entry/e/JFET4VCymDtxJaSr/

 

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春の戦の兼題(2月から4月を通して毎月詠んでください。)

【梅】【山笑ふ】【蜂】

 

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)

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【春の戦2・3・4月】

★3月におすすめの兼題(2月末日〆切。)

 

【山笑ふ】

春の山の明るい感じをいう。

傍題に、笑ふ山

    

※他に、当季雑詠でも可ですが、季節ごとの勝ち抜き戦であることをご了承下さい。5句投句5句選句です。

 

 

<先句に学ぶ>

 

紅白に空を分かちて梅ひらく 高橋悦男

 

モナリザのほほ笑みほどに山笑ふ 日下野仁美

     

なきがらの蜂に黄の縞黒の縞  橋本多佳子

 

 

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令和6年2月号1月の結果(冬の戦最終ステージ)

 

~~<主宰上野貴子選5句>~~

華やかな口紅選び初鏡

城門の門松の先とがりけり

風止んで三浦三崎の四温晴

どことなく面差し母に初鏡

訪ひて行く年想ふ蕪村の碑

 

~~<辻 雅宏選5句>~~

この部屋の奥まで映し初鏡

風止んで三浦三崎の四温晴

軒下に猫のまどろむ四温かな

この獣どこに放つや初鏡

四温晴れ優駿最後のバーを跳ぶ

 

点盛りの結果

 

七点句

犬の名を呼べば枯葉の音連れて     龍野 ひろし

 

四点句

行く年や十字に括る新聞紙       龍野 ひろし

行く年や奥歯の二本抜けたまま     原田啓子

箒目を追いかけるごと降る枯葉     阿部 文彦

 

三点句

軒下に猫のまどろむ四温かな      阿部 文彦

子に頼むタイヤ交換冬日和       辻 雅宏

鼻広げ河馬浮き上がる冬日和      龍野 ひろし

突堤に釣り人並ぶ冬日和        辻 雅宏

転車台くるりと廻り冬麗        水野 幸子

白神のぶなの鼓動や四温晴       龍野ひろし

息白し山門出づる僧の列        龍野 ひろし

 

二点句 

華やかな口紅選び初鏡         龍野ひろし

城門の門松の先とがりけり       青山好男

風止んで三浦三崎の四温晴       阿部 文彦

この部屋の奥まで映し初鏡       阿部 文彦

おでかけのメイクの猫の息白し     辻 雅宏

冬日和床屋の鋏軽やかに        龍野 ひろし

下り線席が空いてる冬日和       上野貴子

単音の孫のピアノや冬日向       小林 ひろ

玻璃越しに光射し込む冬日和      阿部 文彦

バスを待つ人の会話や冬日和      阿部 文彦

冬日和子猫に譲る一等地        龍野 ひろし

来客を待たせて座る初鏡        原田啓子

 

一点句

どことなく面差し母に初鏡       辻 雅宏

訪ひて行く年想ふ蕪村の碑       原田啓子

石像も戸惑う三寒四温かな       原田啓子

白息に包まる君のさようなら      神長 誉夫

銀輪を連ね少年四温かな        龍野ひろし

初鏡着物の袖で拭いたり        青山好男

黒板にいたづら書や四温晴       龍野ひろし

この獣どこに放つや初鏡        神長 誉夫

四温晴れ優駿最後のバーを跳ぶ     神長 誉夫

身の丈を刻む柱や年送る        原田啓子

後悔を胸中に秘め年歩む        上野貴子

改札を行き交ふ人の息白し       辻 雅宏

駈け抜けて鼻息白し競走馬       辻 雅宏

訪ひて行く年想ふ蕪村の碑       原田啓子

行く年を帰省バスにて詠む一句    青山好男

雨、雪にかわり音なく年行けり    青山好男

行く年の駅に途切れぬ電子音     龍野 ひろし

断捨離の捨と離を残し年逝けり    辻 雅宏

行く年のビル窓拭きの命綱      龍野ひろし

止まらない時は宇宙へ年果てる    上野貴子

行く年の大さん橋に巨船の灯     龍野 ひろし

船溜まり客が降りくる冬日和      阿部 文彦

枯葉一片舞い込んで駐輪所       上野貴子

張り詰めた冬晴れジェットの雲が裂く  神長 誉夫

城門を出でて枯葉に時を読む      青山 好男

細枝にしがみついてる枯葉かな     辻 雅宏

冬晴れを大きく吸いてガラス吹く    神長 誉夫

滝糸を長く配して冬紅葉        水野 幸子

枯葉積む廃線の跡日昇らむ       青山 好男

若き日の街夫と訪う冬日和       原田 啓子

冬日和富士捉えたるファインダー    龍野 ひろし

改めて老いを知らされ初鏡       辻 雅宏

特養の母にほどこす初化粧       田中むつみ

 

  

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)

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★ネットテレビ「俳句TV」から毎月点盛りの結果発表https://www.youtube.com/channel/UCxvCKp1aE7_pAWNsjr_czQQ

 

※ネット句会では当季雑詠もしくは、兼題での投句を受け付けております。季感が明らかにずれている俳句の投句はお断りしておりますことご了承下さい。

 

 

~~~勝ち抜き戦の結果・冬の戦~~~

 

犬の名を呼べば枯葉の音連れて・・・7点

 

やはり冬の戦では断トツで勝ち抜きましたね。動きがあり、かわいい犬の姿が人気を呼んだようです。もう春です。次回からの春らしい句が楽しみです。

(冬:11月~1月)

 

 

~~~今月の選評~~~

 

この部屋の奥まで映し初鏡

 

鏡に映る顔ではなく、その奥に映っている部屋の様子を捕らえた点が面白いと思いました。平面の鏡に奥行きができて、明るい部屋の様子にお正月らしさを感じました。

 

 

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★3月の兼題(2月末日〆切)

 

【梅】【山笑ふ】【蜂】

 

※ネット句会では当季雑詠自由題もしくは、兼題での投句を受け付けておりますが、季感が明らかにずれている俳句の投句は季節ごとの勝ち抜き戦のためお断りしておりますことご了承下さい。

 

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【今月のワンポイントレッスン】

 

 

「や」「かな」「けり」の切れ字についてこのコーナーでは「奥の細道」に視点を当て考えてきました。今回はいよいよ大垣の抄で「奥の細道」最後の抄です。

 

蛤のふたみにわかれ行く秋ぞ・・・芭蕉

 

この句は、連句の終わりの挙句のような紀行文の最後を締めくくる結びの句にあたります。旅は終わり、また新たな旅が始まるという人生哲学が読み取れます。

別れを惜しんだ旅立ちの抄の「行く春」から、再会を喜び無事を喜び合った後にやって来る、新たな出発の別れを、「行秋」として見事に始まりの句と対比させています。切れ字としては、代表的なものは使っていません。 

最後の「ぞ」が昔では切れ字十八のひとつと成りましたが、現代ではあまり使われません。終助詞のようです。

句の意味は、別離の悲しみを離れがたい蛤の殻の蓋と身に例えて表現されています。また、これからの旅が伊勢参りの目的で二見ヶ浦の方へ旅立つことを物語っています。

こうして芭蕉の「奥の細道」は終わりとなります。芭蕉が序文で書かれているように、人は旅に生きる雲や水のように留まるところを知らないものだという人生哲学が、命あるものの宿命を思わせ今でも心に響きますね。

(令和六年一月号より 上野貴子)

 

 

 

「俳句TV」ミニ講座下記より

★過去番組ページはこちら 

 https://nbsacademy.jimdofree.com/

 

 

【ネット句会後記】

 

冬の戦は七点句が独走のままゴールしました。

春の戦は、梅、山笑ふ、蜂のどれを詠んでいただいても構いません。

兼題一つを五句、とりまぜて五句でも構いません。

投句と選句をセットでお願いします。また、選評も是非、記載下さい。

(令和六年二月 辻 雅宏)

 

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)

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LINE公式俳句大会12月結果発表~

 

<大賞>

8   鈴木 恵美子 濡れ縁にまどろむ仔猫四温晴

 

2点句>

20 さこたゆう 三寒四温何を着る朝の思案

23 芒花   三寒の日に日に湯船沁みわたる

25 芒花   初鏡気配程度の紅を引く

35 南出 千賀子 三寒に足袋重ね履き四温待つ

 

 

この他の結果はLINEよりご覧ください。

 

★まずは気軽にこちらからご登録下さい♪

https://lin.ee/UY7VIpw

 

※ネット句会ではこのページにてLINE公式俳句大会の結果発表と連動してまいります。

 

自由なオンライン句会はこちら
https://onlinekukai.jimdofree.com

 

 

2024年2月7日 | カテゴリー :