2024年10月のネット句会

今月の投句(秋の戦最終ステージ)

1土より這い出し蚯蚓や干されをり

2米不足減反政策九月尽

3瑞穂の国永久に平和や終戦日

4火葬場の1週間待ち穴惑い

5電柱に硬き影ある猛残暑

6排他的水域なんの鳥渡る

7我が国へ侵略国の鳥渡る

8四散する廃れ卒塔婆赤まんま

9鰯雲港舞鶴倉庫群

10用足して鯖雲掬ふ手水鉢

11北国にやわらかき日もありいわし雲

12今年また夫と見る空渡り鳥

13鰯雲「どこでもドア」の向こう側

14雲間より薄日も差して渡り鳥

15遠山をぐいと寄せ来て鳥渡る 

16新札はアラビヤ数字地虫鳴く

17廃鉱の街に旅鳥の艶緑

18鰯雲越ゆる大地の赤鯨

19悠揚と国境の河旅鳥超ゆ

20銛の如ジェット貫く鰯雲

21逆さ枝打ちて旅鳥の餞に

22思ひ出を残して去りし渡り鳥

23指先で空に追ひたる渡り鳥

24列島を俯瞰して飛ぶ渡り鳥

25風を追ひ風に追はるる渡り鳥

26海に浮く朱の回廊や鳥渡る

27この坂を何度も登る鰯雲

28渡り鳥自由に空を飛んで来る

29群れをなす地球の不思議鳥渡る

30この場所を群れが知ってる渡り鳥

31鳥渡りきっとまた来る空の色

32盆栽の手止め一服いわし雲

33どこからかトランペットが鰯雲

34紅葉を映し堀水動かざる

35照紅葉仰ぎ見るひと京言葉

36照紅葉つなぐ手細き老夫婦

37本開くごとく飛びゆく渡り鳥

38高原を一羽遅れて鳥渡る

39湖を埋め尽くしたり鴨来る

40草に寝て空の青さや鰯雲

41湾内に八百八島うろこ雲

42邯鄲の間遠くなりぬ夢の中

43水澄むやあめんぼのスケーターワルツ

44支笏湖の寄せては返す秋の水

45秋空に足投げ出して雲にのる

46渡り鳥くの字がついに点となる          

47こけそうでこけぬ幼子赤のまま          

48あと一歩届かぬ白球いわし雲          

49木曽川で分かつ県境うろこ雲          

50賤ケ岳越えて余呉湖へ鳥渡る          

51下町に匂ふコロッケ鰯雲            

52すれ違う市電の軋み鰯雲           

53汽車降りて別の空あり鰯雲           

54読みかけの頁のしるし鰯雲           

55投網打つ漁師の影よ鰯雲            

56鰯雲語ることなく終戦忌            

57阿武隈の嶺の彼方に鰯雲            

58鰯雲釣り人並ぶ防波堤             

59山いくつ越えて来たるや渡り鳥         

60断食や明けて眩しき赤のまま          

61幼き日の涙の透けて赤まんま           

62赤まんま三つ編み解きし君遠く          

63碧天の日本海越え鳥渡る             

64球場の開閉屋根や獺祭忌             

65泣きべその子の鼻先へ赤まんま          

66園児らの駆けゆく先の鰯雲            

67鳥渡る同窓会の知らせあり            

68高層のビル群覆ふ鰯雲              

69鰯雲忙しく走る訪問看護             

70鰯雲涼風もさてつかの間か            

71夕陽色巨大な鰯雲のろく            

72ジャンパーに一秒の空鳥渡る  

73故郷の山を真下に鳥渡る             

74「待って、待って」とボール追う子や赤のまま  

75屋敷跡更地にひらく赤まんま          

76このままが一番幸せ赤のまま          

77行く先は風にまかせて赤のまま         

78廃駅に誰を待ち詫ぶ赤まんま          

79嫁ぎしと風の便りや赤まんま         

80畦道を郵便バイク赤のまま           

81鰯雲空に漂う点描画              

 

 

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)

https://ae-ne.com/c/haiku/entry/e/JFET4VCymDtxJaSr/

 

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冬の戦の兼題(11月から1月を通して毎月詠んでください。)

【落葉】【数え日】【初雀】

 

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)

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【冬の戦11・12・1月】

★11月におすすめの兼題(10月末日〆切。)

【落葉】

               晩秋から冬にかけて葉をことごとく落としてしまいます。
               傍題に、落葉焚、落葉掻 

 

※他に、当季雑詠でも可ですが、季節ごとの勝ち抜き戦であることをご了承下さい。5句投句5句選句です。

 

<先句に学ぶ>

 

    むさしのの空真青なる落葉かな 水原秋櫻子

 

            数へ日の欠かしもならぬ義理ひとつ 富安風生

 

    お手玉のごとくに遊ぶ初雀 下村梅子 

 

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令和6年10月号9月の結果(秋の戦第2ステージ)

 

~~<辻 雅宏選5句>~~

下町に匂ふコロッケ鰯雲

投網打つ漁師の影よ鰯雲

すれ違う市電の軋み鰯雲

故郷の山を真下に鳥渡る

こけそうでこけぬ幼子赤のまま 

 

~~<上野貴子選5句>~~

下町に匂ふコロッケ鰯雲

すれ違う市電の軋み鰯雲

球場の開閉屋根や獺祭忌

泣きべその子の鼻先へ赤まんま

渡り鳥くの字がついに点となる

 

点盛りの結果

 

四点句

渡り鳥くの字がついに点となる      阿部文彦

こけそうでこけぬ幼子赤のまま      龍野ひろし

 

三点句

あと一歩届かぬ白球いわし雲       瀧口 孝志

木曽川で分かつ県境うろこ雲       辻 雅宏

賤ケ岳越えて余呉湖へ鳥渡る       辻 雅宏

 

二点句

下町に匂ふコロッケ鰯雲         龍野ひろし

すれ違う市電の軋み鰯雲         龍野ひろし

汽車降りて別の空あり鰯雲        阿部文彦

読みかけの頁のしるし鰯雲        上野貴子

投網打つ漁師の影よ鰯雲         龍野ひろし

鰯雲語ることなく終戦忌         船津 元

阿武隈の嶺の彼方に鰯雲         阿部文彦

鰯雲釣り人並ぶ防波堤          辻 雅宏

山いくつ越えて来たるや渡り鳥      辻 雅宏

 

一点句

断食や明けて眩しき赤のまま       船津 元

幼き日の涙の透けて赤まんま       山本佐和子

赤まんま三つ編み解きし君遠く      神長誉夫

碧天の日本海越え鳥渡る         辻 雅宏

球場の開閉屋根や獺祭忌         水野幸子

泣きべその子の鼻先へ赤まんま      原田啓子

園児らの駆けゆく先の鰯雲        阿部文彦

鳥渡る同窓会の知らせあり        原田啓子

高層のビル群覆ふ鰯雲          辻 雅宏

鰯雲忙しく走る訪問看護         船津 元

鰯雲涼風もさてつかの間か        船津 元

夕陽色巨大な鰯雲のろく         上野貴子

ジャンパーに一秒の空鳥渡る       神長 誉夫

故郷の山を真下に鳥渡る         水野幸子

「待って、待って」とボール追う子や赤のまま 水野幸子

屋敷跡更地にひらく赤まんま       阿部文彦

このままが一番幸せ赤のまま       原田啓子

行く先は風にまかせて赤のまま      龍野ひろし

廃駅に誰を待ち詫ぶ赤まんま       神長 誉夫

嫁ぎしと風の便りや赤まんま       神長 誉夫

畦道を郵便バイク赤のまま        龍野ひろし

鰯雲空に漂う点描画           阿部文彦

 

 

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)

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★ネットテレビ「俳句TV」から毎月点盛りの結果発表https://www.youtube.com/channel/UCxvCKp1aE7_pAWNsjr_czQQ 

 

※ネット句会では当季雑詠もしくは、兼題での投句を受け付けております。季感が明らかにずれている俳句の投句はお断りしておりますことご了承下さい。

 

 

~~~勝ち抜き戦の結果・秋の戦~~~ 

渡り鳥くの字がついに点となる・・・四点

こけそうでこけぬ幼子赤のまま・・・四点
 

今回は空と地とちょうど両方の秋の句が経ち残りました。この後はどちらがどうなるか楽しみです。秋らしくなって来て面白いですね。

(秋:8月~10月)

  

~~~今月の選評~~~

 あと一歩届かぬ白球いわし雲

歩スポーツの秋。プロ野球も草野球もシーズン真っ盛り。
大きな飛球の先に大空が拡がっている。

 

 

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★11月の兼題(10月末日〆切)

 

【落葉】【数え日】【初雀】

 

※ネット句会では、兼題での投句、もしくは当季雑詠を受け付けておりますが、季感が明らかにずれている俳句の投句は季節ごとの勝ち抜き戦のためお断りしておりますことご了承下さい。

★オンライン句会
毎月のお題にこだわらない自由な俳句を募集しております。気軽にご参加ください。

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【今月のワンポイントレッスン】

 

「俳句の歴史」今回は、正岡子規のあとにその流れとして「ホトトギス」を広く大衆に広めたと言われている高浜虚子です。虚子は客観写生を提唱した俳句を詠んでいます。

 

流れ行く大根の葉の早やさかな・・・虚子

 

この句は虚子の代表句です。愛媛の松山生れ。河東碧梧桐と共に子規庵を訪ねての俳句問答は子規の随筆「病床六尺」に書かれておりとても面白いです。革新的な碧梧桐の俳句に対立して、虚子は「花鳥諷詠」「客観写生」の理念を揚げてゆきます。やがてホトトギス全盛の時代を迎え、婦人に俳句の場を多く与えようとホトトギスに台所俳句と言われる女性俳人を多く育てる場を設けます。この功績が大きく讃えられ、多くの女性俳人を生み出しました。自らの娘である星野立子がその中から育った女性俳人として最も有名です。

女性俳人では同時期に活躍した中村汀女・橋本多佳子・三橋鷹女とともに四Tと称され人気を博したと言われています。

そして、その後は、飯田蛇笏、水原秋桜子、山口誓子、中村草田男、川端茅舎、松本たかしなど、そうそうたるメンバーを輩出しています。虚子と碧梧桐が子規のあとの俳句界を背負っていったと言えるでしょう。やがてその中から現代俳句につながる面々が活躍してゆきます。

 

(会報令和六年9月号より 上野貴子)

 

「俳句TV」ミニ講座下記より

★過去番組ページはこちら 

https://nbsacademy.jimdofree.com/ 

 

 

【ネット句会後記】

猛暑から残暑どころか続暑となりましたが、遅まきながら秋めいてきました。秋の戦第二ステージは、二句が四点句で競っています。これを三句の三点句が追う展開になっています。最終ステージが楽しみです。選句でよかった句には感想も記載してくださるようお願いします。

(令和六年十月 辻 雅宏)

 

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)

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LINE公式俳句大会8月結果発表~

 <大賞>

 LINE大賞 

30        荒木 かをり   芋煮会濃口しょうゆにも慣れて

 

2点句>

 

1          田中むつみ    嵐去り京の五山に鰯雲

8          鈴木恵美子    朝の競り銀色光る初秋刀魚

9          山本佐和子    晴れるってこのことなんだ鰯雲

10        山本佐和子    退院し眺め切れぬほどいわし雲

13        さこたゆう    鰯雲空の高さは測れない

17        米重 初枝      夕空を見つめる二人鰯雲

18        米重 初枝      子規の忌や老母へ届ける糸瓜水

31        大西文子        鰯雲群れの外れの下は何処

42        大西文子    飛び石を飛んでトンボを追いかける

 

 

この他の結果はLINEよりご覧ください。

 

★まずは気軽にこちらからご登録下さい♪

https://lin.ee/UY7VIpw

 

※ネット句会ではこのページにてLINE公式俳句大会の結果の一部と連動してまいります。

 

自由なオンライン句会はこちら
https://onlinekukai.jimdofree.com

 

 

         

9月のネット句会

今月の投句 (9月7日更新・秋の戦 )

1デラウェアの実の出で来るや吸うままに
2雁渡る見上げる人の地の遠く
3絵手紙に季節をとめる葡萄の実
4調理師の剥きたる葡萄つややかに
5連れ立ちて明けゆく空を雁渡る
6雁渡るロシアの男(ひと)は眼裏に
7センターフライ見上げた先に雁渡る
8葡萄光る棺の友の顔静か
9命継ぐ葡萄のまろさ熱の床
10初雁に誘われ抜ける5時限目
11大空に黒糸刺繍雁の群れ
12シャンソンの車窓に広き葡萄園
13葡萄の実一粒ごとの甘さかな
14葡萄粒握る我が子の汚れ無き
15日落ちて挽歌の如し葡萄園
16種無しにされた葡萄の恨み節
17山葡萄たわわに熟れて人を待つ
18山里へ一声ひびく雁の棹
19セコイアの天辺をゆく雁の列
20薄墨の山のざわめき秋の虹
21全天がほのかに焼けし秋の空
22箱一つ貰いし葡萄藤沢産
23聳え立つビルの上空雁渡る
24秋空に白線を引く飛行機雲
25秋桜の花から花へ揚羽蝶なし
26親と子の影の動くや葡萄棚
27葡萄狩り透くる光に手を伸ばし
28ふるさとや舌に転がす黒葡萄
29ひとくさりありて葡萄を渡される
30葡萄着く小粒を詫びる筆を添へ
31廃園の木馬に真青な葡萄成る
32雁が音や潮待ち浦に夢白帆
33葡萄粒透かせば宙の子蹲り
34海静か夕陽に溶けゆく雁の影
35星巡る宇宙の隅で葡萄吸う
36雁渡る近くて遠き田舎道
37百均の古本を選る雁の頃
38重そうな二人の時間黒葡萄
39種のある隣家の庭のデラウェア
40折れてなお確かなるもの雁の棹
41雁高く空一層の深みかな
42雁行や富士の稜線たもちつつ
43種なしの葡萄のまっことありがたき
44葡萄食ぶ結婚記念の夜の二人
45コロナ禍で帰省もできず雁渡し
46中央線右に左に葡萄棚
47富士山も霧に隠れし葡萄園
48新涼の糠床に糠足しにけり
49語り部の身じろぎもせず原爆忌
50山幾つ越えて来たるや雁の棹
51雁渡る点から線に日本海
52一房にひしめき合へりデラウェア
53好きなぶだう好きなだけ食べぶだう狩り
54黒葡萄蛇笏龍太の里に満つ
55干網に綻びありて浜残暑
56真つ新の赤き前垂れ地蔵盆
57悪童もけふは大人し地蔵盆
58下町の地下道匂ふ残暑かな
59古書店にばら積みの本残暑なほ
60残暑なほ旋盤の吐く螺旋屑
61遺された母の小さき残暑かな
62セコイアも棒立ちになる残暑かな
63ビルの間に地蔵詣のニ三人
64里に向く小さき祠地蔵盆
65越してきた子と分ける菓子地蔵盆
66アザラシの鼻また開く残暑かな
67手を合わせ戦火を思う地蔵盆
68赤信号の続く帰路や秋暑し
69パチンコ店の音うねりくる残暑かな
70橋渡る貨車に脈打つ河残暑
71寝息背に灯明辿る地蔵盆
72里に向く小さき祠地蔵盆
73病院を出でて残暑へ飛び込まん
74町内の子が減るばかり地蔵盆
75アザラシの鼻また開く残暑かな
76包丁の切れ味落ちて秋となる
77厠とふ孤独の部屋の残暑かな
78迷惑メールと根比べの残暑かな
79うろこめく棚田の畔や残暑光
80雲奔りパンデミックの秋暑し
81マスカット砂糖まぶされお茶の席
81町内の人をつなぐや地蔵盆
82落雁の木の葉のように撒かれけり
83白木槿バイクの爆音凄まじき
84赤富士や葡萄棚にも朝のきて
85新涼の肩にのり来るインコかな

 

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★お茶会テレビ句会はこちらから
http://uenotakako.com/?p=74430

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10月の兼題【新米】&【南天の実】(9月30日〆切)

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)
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【秋の戦8・9・10月】

★10月の兼題(9月30日〆切。)

【新米】
その年に収穫した米で十月ころに出回ります。丹精込めた米が、収穫を迎えた喜びの思いがこの季語にあります。傍題に今年米、古米。

【南天の実 】
南天は花のあと、赤い小さな実をかたまって穂のようにつけます。傍題に実南天、白南天。

※他に、当季雑詠、自由題でも可ですが季節ごとの勝ち抜き戦であることをご了承下さい。5句投句5句選句です。

<先句に学ぶ>

病む母の粥にまづ炊く今年米
                根岸善雄

鴎外の生家北向き実南天
                松崎鉄之介


8月の結果(秋の戦第一ステージ)

五点句

干網に綻びありて浜残暑        神長 誉夫

四点句 

真つ新の赤き前垂れ地蔵盆       辻 雅宏

三点句

悪童もけふは大人し地蔵盆       辻 雅宏

下町の地下道匂ふ残暑かな       龍野 ひろし

古書店にばら積みの本残暑なほ     龍野 ひろし

残暑なほ旋盤の吐く螺旋屑       龍野 ひろし

二点句

遺された母の小さき残暑かな      原田 啓子

セコイアも棒立ちになる残暑かな    阿部文彦

ビルの間に地蔵詣のニ三人       原田 啓子

里に向く小さき祠地蔵盆        阿部文彦

越してきた子と分ける菓子地蔵盆    小南彩乃

アザラシの鼻また開く残暑かな     神長 誉夫

手を合わせ戦火を思う地蔵盆      小南彩乃

一点句

赤信号の続く帰路や秋暑し       宮沢 俊幸

パチンコ店の音うねりくる残暑かな   小南彩乃

橋渡る貨車に脈打つ河残暑       神長 誉夫

寝息背に灯明辿る地蔵盆        神長 誉夫

里に向く小さき祠地蔵盆        阿部文彦

病院を出でて残暑へ飛び込まん     山本佐和子

町内の子が減るばかり地蔵盆      阿部文彦

アザラシの鼻また開く残暑かな     神長 誉夫

包丁の切れ味落ちて秋となる      宮沢 俊幸

厠とふ孤独の部屋の残暑かな      辻 雅宏

迷惑メールと根比べの残暑かな     海老名 智子

うろこめく棚田の畔や残暑光      水野 幸子

雲奔りパンデミックの秋暑し      上野 貴子

町内の人をつなぐや地蔵盆       原田 啓子

 

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★ネットテレビ「俳句TV」から毎月点盛りの結果発表
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※ネット句会では当季雑詠自由題もしくは、兼題での投句を受け付けております。
季感が明らかにずれている俳句の投句はお断りしておりますことご了承下さい。


         ~~~勝ち抜き戦の結果・秋の戦~~~

干網に綻びありて浜残暑・・・五点:神長 誉夫

情緒のある句ですね。地曳網の盛んな九十九里が目に浮かびます。緊急事態宣言がどうなるのか心配な初秋ですが、今年は不思議なくらいに小寒いですね。
(秋:8月~10月)

 

~~~今月の選評~~~

下町の地下道匂ふ残暑かな

東京で暮らす私の中では、残暑を最も感じたのがこの句でした。地下道の独特のにおいに暑さと湿気を感じます。中でも下町の地下道というのが、更にいいですね。肌で残暑を感じられる句でした。

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)
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★10月の兼題(9月末日〆切)

【新米】と【南天の実】
他に、当季雑詠、自由題でも投句可能とし、5句投句5句選句です。

※ネット句会では当季雑詠自由題もしくは、兼題での投句を受け付けております。季感が明らかにずれている俳句の投句は季節ごとの勝ち抜き戦のためお断りしておりますことご了承下さい。

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【今月のワンポイントレッスン】

【おしゃべりHAIKU勉強会より】2021年8月号より

「や 」「かな」「けり」 の切れ字 について 「奥の細道」に視点を当て勉強してきました が、 今回は 8 月、芭蕉全句 の中から 「 朝顔 」 の 句 を 見てみましょ う。

朝顔に我は食めしくふおとこ哉 ・ ・・芭蕉

芭蕉39 才の句。 美しい花とおとこの自分を対比させていますね。

朝顔に釣瓶とられてもらひ水・・・ 加賀 千代女

この句は、女性の「 朝顔 」の句で有名な句ですね 。昔の女性は朝から食事の支度をする水仕が、先ずは井戸に水を汲みに行くことから始まります。今では考えられない位に大変だったことでしょう。そんな、昔の江戸の人々の生活の一齣が、それぞれ読み取れます。
切れ字としては、 芭蕉の句には「 哉 」が使われていて、最後の下五で意味を止めています。千代女の句では 切れ字は見当たりません 。下五の名詞止めとなります。どちらも「朝顔 」から始まり575にリズムの整えら れた定型の句ですね。切れ字は、このようにその句の意味が最後にそこで終わり、17文字で一つの作品としての句意がまとまって理解しやすい場合には効果的です 。芭蕉が自分はおとこであることを感慨深く感じていることが解り詠嘆の意味が込められていますから、季語を別の季語にすることは出来ない 、 朝顔を詠んだ名句 ですね 。切れ字は、 現代の文章では使われませんから 、俳句特有の意味を持ちます 。 千代女の句のように切れ字が無い句でも17文字にまとめられていることがはっきりと解る名句もありますね。

(2021年令和三年九月 上野貴子)

「俳句TV」ミニ講座下記より
★過去番組ページはこちら http://uenotakako.com/?post_type=haikutv

【ネット句会後記】

秋の戦第一ステージの結果が発表されました。手ごたえはいかがでしたでしょうか。十月の兼題は比較的組みしやすい季語ではないかと思います。好句が期待されます。兼題以外でも秋の季語で秋の季感をお寄せ下さい。
(2021年令和三年九月 辻 雅宏)

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)
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2021年のこれまでの兼題

【春の戦これまでの兼題】

★2月の兼題(1月31日〆切)【初音】【薄氷】
★3月の兼題(2月28日〆切)【初蝶】【青き踏む】
★4月の兼題(3月31日〆切)【沈丁花】【石鹸玉】

【夏の戦これまでの兼題】

★5月の兼題(4月30日〆切)【麦の秋】【新茶】
★6月の兼題(5月31日〆切)【紫陽花】【さくらんぼ】
★7月の兼題(6月30日〆切)【日傘】【昼寝】

【秋の戦これまでの兼題】

★8月の兼題(7月31日〆切)【残暑】 【地蔵盆】
★9月の兼題(8月31日〆切)【葡萄】 【雁】

他に、当季雑詠、自由題でも可、5句投句5句選句です。

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2020年のこれまでの兼題

【秋の戦の兼題】
★8月の兼題(7月31日〆切。)【天の川】【蛍】
★9月の兼題(8月31日〆切。)【霧】【萩】
★10月の兼題(9月30日〆切)【秋高し】【小鳥】

【冬の戦の兼題】
★11月の兼題(10月31日〆切。)【凩】【神の留守】
★12月の兼題(11月30日〆切。)【山眠る】【賀状書く】
★1月の兼題(12月31日〆切。)【御降り】【寒椿】