2024年1月のネット句会

今月の投句(冬の戦第3ステージ)

 

1銀輪を連ね少年四温かな

2黒板にいたづら書や四温晴

3白神のぶなの鼓動や四温晴

4華やかな口紅選び初鏡

5初鏡娘めかして紅をひく

6初鏡眼鏡をはずし髪束ね

7首元の衿をどうする三寒四温

8口紅を薄ら引いて初鏡

9夕暮れてまさかのニュース四温晴れ

10ソックスの厚さフカフカ三寒四温

11一病越え老い深し初鏡

12畳目も鮮やかなりし初鏡

13初鏡着物の袖で拭いたり

14城門の門松の先とがりけり

15堀の水櫓静謐初日の出

16八十年生きた跡あり初鏡

17またひとつ年取りにけり初鏡

18この部屋の奥まで映し初鏡

19風止んで三浦三崎の四温晴

20軒下に猫のまどろむ四温かな

21初化粧合わせ鏡に千の笑み

22三寒に朝ヨガ挫け四温待つ

23この獣どこに放つや初鏡

24四温晴れ優駿最後のバーを跳ぶ

25初化粧鏡の迷路彷徨いて

26男にも初鏡てふ今朝の夫

27来客を待たせて座る初鏡

28曲がり角立ち話する四温かな

29石像も戸惑う三寒四温かな

30なんのかのと出かけずじまいの四温かな

31注連縄と日の丸の家希有となり

32上唇に紅引く舞妓初鏡

33三寒の今日の用足し四温待つ

34十七音つながる友ら初句会

35初夢や朝の陽あびてひらひらと

36あらためて老いを知らされ初鏡

37どことなく面差し母に初鏡

38特養の母にほどこす初化粧

39三寒に疼き四温に和む膝

40鋤肩に畑へ向かふ四温晴

41身の丈を刻む柱や年送る       

42後悔を胸中に秘め年歩む       

43改札を行き交ふ人の息白し     

44駈け抜けて鼻息白し競走馬      

45訪ひて行く年想ふ蕪村の碑      

46行く年を帰省バスにて詠む一句    

47雨、雪にかわり音なく年行けり    

48おでかけのメイクの猫の息白し   

49行く年の駅に途切れぬ電子音     

50断捨離の捨と離を残し年逝けり    

51行く年のビル窓拭きの命綱      

52止まらない時は宇宙へ年果てる    

53行く年の大さん橋に巨船の灯     

54船溜まり客が降りくる冬日和     

55行く年や奥歯の二本抜けたまま

56舌先にキャラメル丸め息白し

57白息や白さを競う父子かな

58行く年の想いは果てしなく遠く

59魂を再び覚ます年極み

60行く年や竹馬の友を天に召し

61行く年や十字に括る新聞紙

62息白し山門出づる僧の列

63行く年を肴に並ぶ赤ら顔

64行く年を炬燵で妻と見送れり

65行く年の淋しき街を孫と行く

66行く年や残り少なき我が齢

67大股に試歩の?幅や息白し

68鹿の骸掘り上げ熊の目の悲し

69ぽかぽかな陽気勤労感謝の日

70羽拡げ白息吐きて愛叫ぶ

71Goal見え湧く白息を振り払ふ

72年流れ邪念渦巻く盆の窪

73白息に包まる君のさようなら

74夜空へと発つトナカイの息白し

75犬の名を呼べば枯葉の音連れて 

76箒目を追いかけるごと降る枯葉 

77突堤に釣り人並ぶ冬日和        

78転車台くるりと廻り冬麗        

79玻璃越しに光射し込む冬日和      

80子に頼むタイヤ交換冬日和       

81バスを待つ人の会話や冬日和      

82冬日和子猫に譲る一等地        

83鼻広げ河馬浮き上がる冬日和      

84枯葉一片舞い込んで駐輪所       

85張り詰めた冬晴れジェットの雲が裂く  

86城門を出でて枯葉に時を読む      

87細枝にしがみついてる枯葉かな     

88下り線席が空いてる冬日和       

89冬日和床屋の鋏軽やかに        

90冬晴れを大きく吸いてガラス吹く    

91単音の孫のピアノや冬日向       

92滝糸を長く配して冬紅葉        

93枯葉積む廃線の跡日昇らむ       

94若き日の街夫と訪う冬日和       

95冬日和富士捉えたるファインダー   

 

 

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)

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春の戦の兼題(2月から4月を通して毎月詠んでください。)

【梅】【山笑ふ】【蜂】

 

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【春の戦2・3・4月】

★2月におすすめの兼題(1末日〆切。)

 

【梅】

春真っ先に咲く、香り、色、姿など古来より日本人に愛され親しまれている。

傍題に、野梅、白梅、紅梅、枝垂梅、飛梅、梅林、梅園など

    

※他に、当季雑詠でも可ですが、季節ごとの勝ち抜き戦であることをご了承下さい。5句投句5句選句です。

 

 

<先句に学ぶ>

 

   紅白に空を分かちて梅ひらく 高橋悦男

 

   モナリザのほほ笑みほどに山笑ふ 日下野仁美

     

   なきがらの蜂に黄の縞黒の縞  橋本多佳子

 

 

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令和6年1月号12月の結果(冬の戦第2ステージ)

 

~~<主宰上野貴子選5句>~~

訪ひて行く年想ふ蕪村の碑

おでかけのメイクの猫の息白し

行く年を帰省バスにて詠む一句

雨、雪にかわり音なく年行けり

箒目を追いかけるごと降る枯葉 

 

~~<辻 雅宏選5句>~~

息白し山門出づる僧の列

行く年や奥歯の二本抜けたまま

止まらない時は宇宙へ年果てる

行く年や十字に括る新聞紙

行く年の大さん橋に巨船の灯

 

点盛りの結果

 

七点句

犬の名を呼べば枯葉の音連れて     龍野 ひろし

 

四点句

行く年や奥歯の二本抜けたまま     原田啓子

箒目を追いかけるごと降る枯葉     阿部 文彦

 

三点句

突堤に釣り人並ぶ冬日和        辻 雅宏

転車台くるりと廻り冬麗        水野 幸子

 

二点句 

行く年や十字に括る新聞紙       龍野 ひろし

息白し山門出づる僧の列        龍野 ひろし

おでかけのメイクの猫の息白し     辻 雅宏

冬日和床屋の鋏軽やかに        龍野 ひろし

玻璃越しに光射し込む冬日和      阿部 文彦

子に頼むタイヤ交換冬日和       辻 雅宏

バスを待つ人の会話や冬日和      阿部 文彦

冬日和子猫に譲る一等地        龍野 ひろし

鼻広げ河馬浮き上がる冬日和      龍野 ひろし

 

一点句

身の丈を刻む柱や年送る       原田啓子

後悔を胸中に秘め年歩む       上野貴子

改札を行き交ふ人の息白し      辻 雅宏

駈け抜けて鼻息白し競走馬      辻 雅宏

訪ひて行く年想ふ蕪村の碑      原田啓子

行く年を帰省バスにて詠む一句    青山好男

雨、雪にかわり音なく年行けり    青山好男

行く年の駅に途切れぬ電子音     龍野 ひろし

断捨離の捨と離を残し年逝けり    辻 雅宏

行く年のビル窓拭きの命綱      龍野ひろし

止まらない時は宇宙へ年果てる    上野貴子

行く年の大さん橋に巨船の灯     龍野 ひろし

船溜まり客が降りくる冬日和      阿部 文彦

枯葉一片舞い込んで駐輪所       上野貴子

張り詰めた冬晴れジェットの雲が裂く  神長 誉夫

城門を出でて枯葉に時を読む      青山 好男

細枝にしがみついてる枯葉かな     辻 雅宏

下り線席が空いてる冬日和       上野貴子

冬晴れを大きく吸いてガラス吹く    神長 誉夫

単音の孫のピアノや冬日向       小林 ひろ

滝糸を長く配して冬紅葉        水野 幸子

枯葉積む廃線の跡日昇らむ       青山 好男

若き日の街夫と訪う冬日和       原田 啓子

冬日和富士捉えたるファインダー    龍野 ひろし

 

 

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※ネット句会では当季雑詠もしくは、兼題での投句を受け付けております。季感が明らかにずれている俳句の投句はお断りしておりますことご了承下さい。

 

 ~~~勝ち抜き戦の結果・冬の戦~~~

 

犬の名を呼べば枯葉の音連れて・・・7点

 

冬の戦ではこの句が断トツで勝ち取りました。今年はまさかの1日の能登半島大震災で幕開けでしたが、皆様はお元気ですか。お正月らしさを味わうどころか安否の確認からの年始めですが

どうにか今年の運気が上がりますように

竜神様にお祈りいたしましょう。

(冬:11月~1月)

 

 ~~~今月の選評~~~

 

行く年のビル窓拭きの命綱

 

一年忙しかったオフィスビルでしょうか、そこにピーンと張った

命綱に支えられた窓ふきの清掃員のてきぱきとした様子が

目に浮かびました。年末らしい光景ですね。

 

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 【春の戦2・3・4月】

2月におすすめの兼題(1末日〆切。)

 【梅】

春真っ先に咲く、香り、色、姿など古来より日本人に愛され親しまれている。

傍題に、野梅、白梅、紅梅、枝垂梅、飛梅、梅林、梅園など

    

※他に、当季雑詠でも可ですが、季節ごとの勝ち抜き戦であることをご了承下さい。5句投句5句選句です。

 

【山笑ふ】【蜂】

他に、当季雑詠でも投句可能とし、5句投句5句選句です。

 

※ネット句会では当季雑詠もしくは、兼題での投句を受け付けております。季感が明らかにずれている俳句の投句は季節ごとの勝ち抜き戦のためお断りしておりますことご了承下さい。

 

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【今月のワンポイントレッスン】

 

「や」「かな」「けり」の切れ字についてこのコーナーでは「奥の細道」に視点を当て考えてきました。今回は種の浜の抄の句を見てみましょう。

 

波の間や小貝にまじる萩の塵・・・芭蕉

 

この句は、敦賀市色浜の句です。美しい浜の様子がよく解ります。同じ抄に源氏物語の須磨よりも美しい浜だと詠んだ芭蕉の句が書かれていますが、その浜に寄せ来る波に萩の花の花弁が塵のように浮かんでは消えてまた浮かんでは消えと波の泡のようだという句ですね。

ここで芭蕉が「奥の細道」の旅に出たのは、西行法師が歌に詠んだ歌枕を訪ねたいという目的があったのですが、この源氏物語の須磨の浜よりも美しい色浜で、「汐染むるますほの小貝拾ふとて色の浜とはいふにやあるらん」という和歌に詠んでいます。その「小貝」を芭蕉は、まさに、俳句に詠んだのです。

切れ字としては、上五の「や」が使われています。

これは、芭蕉が一番好み効果的だと云われている切れ字の使い方です。

3フレースのどこにも美しい言葉があり「波間」「小貝」「萩」と芭蕉がどこに視点を絞りたいかが切れ字の場所で解ります。こうした俳句では、切れ字が無くては焦点が解りづらいので「や」は効果的ですね。

古風な意味を持つ句なだけに、切れ字の有る無しを論ずるのは避けておきましょう。

(令和六年一月号より 上野貴子)

 

「俳句TV」ミニ講座下記より

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【ネット句会後記】

 

明けましておめでとうございます。冬の戦は三馬身リードして七点句が独走の様相です。今年から月ごとの兼題でなく、四季ごとの兼題で毎月詠んでいただくことにしました。2月からは春の戦に入ります。春の兼題3つを3か月間通して、毎月、投句ください。選評にもご協力ください。

それでは、ことしもネット句会への参加をよろしくお願い申し上げます。

(令和六年一月 辻 雅宏)

 

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LINE公式俳句大会11月結果発表~

 

<大賞>

 さこたゆう やり遂げた自分に拍手年流る

 

2点句>

 

17 大西 文子 行年に戦禍の終わりただ祈る

18 大西 文子 行年は一年一年加速する

30 鈴木 恵美子 街並みはひと月早いクリスマス

33 大倉 宏美 早朝の横断歩道息白し

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2024年11月のネット句会

今月の投句(冬の戦第1ステージ)

1行違ふ舞妓は傘に落葉のせ

2ドア開く電車に落葉滑り込む

3手の平に子の乗せくるる落葉かな

4振り上ぐる応援団旗落葉舞ふ

5女学院に続く坂道落葉舞ふ

6側溝の流れ堰き止む杉落葉

7幼子と落葉踏みゆく称名寺

8庭の木も身を守るかに落葉する

9四方からの落葉舞いくる集会所

10また今日も空を離れて落葉くる

11虫喰いの穴みな持ちて落葉つむ

12数え日のぴたぴた走るインコかな

13いつも来る藤棚に来て初雀

14とりどりの落葉踏みゆく豊かさよ

15柔らかきところにふるる落葉かな

16縁側の母の背まろし落葉焚

17観る人も掻く人もいて落葉時

18落葉して心細げな大樹かな

19落葉時帚一本あれば良し

20落葉して遠山に見る家一軒

21懐かない猫の餌付けや初雀

22舞う落葉動かぬ猫に陽は翳る

23三日経ち落葉を纏い猫もどる

24数え日や手を擦り合わせ屋台蕎麦

25数え日や月のない夜に月見蕎麦

26落葉掃くあとからきりもなき落葉

27キャンパスをいろどる銀杏黄葉かな 

28ブロワーに散らされ惑ふ落葉かな

29艶めきて色をまだらに柿落葉

30ぶさかわな犬に引かれて落葉踏む

 

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冬の戦の兼題(11月から1月を通して毎月詠んでください。)
【落葉】【数え日】【初雀】

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【冬の戦11・12・1月】
★12月におすすめの兼題(11月末日〆切。)
【数え日】
今年も指で数えられるほどの残り少ない日をいう。

※他に、当季雑詠でも可ですが、季節ごとの勝ち抜き戦であることをご了承下さい。5句投句5句選句です。

<先句に学ぶ>

    むさしのの空真青なる落葉かな 水原秋櫻子

    数へ日の欠かしもならぬ義理ひとつ 富安風生

    お手玉のごとくに遊ぶ初雀 下村梅子 

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令和6年11月号10月の結果(秋の戦最終ステージ)

~~<辻 雅宏選5句>~~

遠山をぐいと寄せ来て鳥渡る 

悠揚と国境の河旅鳥超ゆ

この場所を群れが知ってる渡り鳥

高原を一羽遅れて鳥渡る

草に寝て空の青さや鰯雲

 

点盛りの結果

 

五点句

こけそうでこけぬ幼子赤のまま          龍野ひろし

 

四点句

渡り鳥くの字がついに点となる          阿部文彦

あと一歩届かぬ白球いわし雲           瀧口 孝志

汽車降りて別の空あり鰯雲            阿部文彦

木曽川で分かつ県境うろこ雲           辻 雅宏

賤ケ岳越えて余呉湖へ鳥渡る           辻 雅宏

 

三点句

下町に匂ふコロッケ鰯雲             龍野ひろし

読みかけの頁のしるし鰯雲            上野貴子

山いくつ越えて来たるや渡り鳥          辻 雅宏

 

二点句

海に浮く朱の回廊や鳥渡る           龍野ひろし

照紅葉つなぐ手細き老夫婦           青山好男

鰯雲涼風もさてつかの間か           船津 元

廃駅に誰を待ち詫ぶ赤まんま          神長 誉夫

すれ違う市電の軋み鰯雲            龍野ひろし

投網打つ漁師の影よ鰯雲            龍野ひろし

鰯雲語ることなく終戦忌            船津 元

阿武隈の嶺の彼方に鰯雲            阿部文彦

用足して鯖雲掬ふ手水鉢            辻 雅宏

鰯雲釣り人並ぶ防波堤             辻 雅宏

 

一点句

指先で空に追ひたる渡り鳥           龍野ひろし

銛の如ジェット貫く鰯雲            神長 誉夫

紅葉を映し堀水動かざる            青山好男

遠山をぐいと寄せ来て鳥渡る          原田啓子

悠揚と国境の河旅鳥超ゆ            神長 誉夫

排他的水域なんの鳥渡る            辻 雅宏

この場所を群れが知ってる渡り鳥        上野貴子

高原を一羽遅れて鳥渡る            阿部文彦

草に寝て空の青さや鰯雲            阿部文彦

断食や明けて眩しき赤のまま          船津 元

幼き日の涙の透けて赤まんま          山本佐和子

赤まんま三つ編み解きし君遠く         神長誉夫

碧天の日本海越え鳥渡る            辻 雅宏

球場の開閉屋根や獺祭忌            水野幸子

泣きべその子の鼻先へ赤まんま         原田啓子

園児らの駆けゆく先の鰯雲           阿部文彦

鳥渡る同窓会の知らせあり           原田啓子

高層のビル群覆ふ鰯雲             辻 雅宏

鰯雲忙しく走る訪問看護            船津 元

夕陽色巨大な鰯雲のろく            上野貴子

ジャンパーに一秒の空鳥渡る          神長 誉夫

故郷の山を真下に鳥渡る            水野幸子

「待って、待って」とボール追う子や赤のまま  水野幸子

屋敷跡更地にひらく赤まんま          阿部文彦

このままが一番幸せ赤のまま          原田啓子

行く先は風にまかせて赤のまま         龍野ひろし

嫁ぎしと風の便りや赤まんま          神長 誉夫

畦道を郵便バイク赤のまま           龍野ひろし

鰯雲空に漂う点描画              阿部文彦

 

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~~~勝ち抜き戦の結果・秋の戦~~~

こけそうでこけぬ幼子赤のまま・・・五点

この句が逃げ切りました。丘の上の草原が目に浮かびます。
親子で遊んでいるのでしょう。子供は危なっかしくよく転びますね。
思わず笑ってしまうような微笑ましい句です。
(秋:8月~10月)

 

~~~今月の選評~~~

汽車降りて別の空あり鰯雲

「汽車」という言葉に、都会から遠く離れた静かな田舎を
思い浮かべます。降りたとたん「別の空あり」という
嬉しい発見があり、そこに鰯雲!というイメージが
鮮明で旅愁がそそられる句。

 

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★12月の兼題(11月末日〆切)

【落葉】【数え日】【初雀】

※ネット句会では、兼題での投句、もしくは当季雑詠を受け付けておりますが、季感が明らかにずれている俳句の投句は季節ごとの勝ち抜き戦のためお断りしておりますことご了承下さい。

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【今月のワンポイントレッスン】

「俳句の歴史」今回は、正岡子規のあとに高浜虚子と対立するように河東碧梧桐が革新的な俳句で名を成してゆきます。

赤い椿白い椿と落ちにけり・・・碧梧桐

この句は碧梧桐の代表句ですが、春を呼んでいますが季重なりで字余りです。6,7、5で上五が一文字字余りです。そこが、この句を引き立てていて効果的だと言えます。
愛媛県松山市に松山藩士の五男として生まれた碧梧桐。父は正岡子規の漢学の師。高浜虚子とは中学時に同級であり、後に子規の門下生となるまで、行動をともにした仲の良い友人であったと言います。
子規没後、虚子は「ホトトギス」の経営を、碧梧桐は新聞「日本」の俳句欄を担当。やがて新傾向運動を展開し、季題趣味と定型を打ち破った自由なリズムによる俳句を推進してゆきます。そして、自由で新しい作風を追い求め自由律俳句を生み出してゆきます。現在でもその流れは、前衛的な作風や現代俳句の中に、根強く息ずいています。
(会報令和六年10月号より 上野貴子)

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【ネット句会後記】
秋の戦は、五点句が脱け出し決着がつきました。四点句も五句揃い、接戦でした。
冬の戦が始まっています。三つの兼題のどれを詠んで頂いてもかまいません。
新規の参加者も大歓迎です。投句をたくさんお待ちしています。
でよかった句には感想も記載してくださるようお願いします。
(令和六年十一月 辻 雅宏)

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~LINE公式俳句大会10月結果発表~

<大賞>

37 田辺公子   どんぐりを拾う子らの目キラキラと

<2点句>

12 荒木かをり   星月夜誕生月の海の宿

25 奥平雅子   釣り人の長靴干して秋の浜

26 奥平雅子   透き通るグラスに注ぐ新ワイン

28 大西文子   吾子と焼く今日のお三時アップルパイ

30 大西文子   親に手を振り出遅れる運動会

36 田辺公子   友と行く甘味処の栗づくし

 

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2024年12月のネット句会

今月の投句(冬の戦第2ステージ)

1石焼き芋通り過ぎてく嗚呼数え日

2数え日に過ぎゆく時の神祈る

3数え日にこの年は二度と帰らぬ

4過ぎて行くもう数え日になるなんて

5数え日の未だに嘘か幻か

6好きですと言い出せぬまま数へ日に

7数へ日やいいお年をと口々に

8日めくりをめくりめくりて数へ日に

9数へ日や慌て隣へ回覧版

10数へ日の床屋の鋏フル稼働

11数へ日の大桟橋に巨船の灯

12数へ日や駅に途絶えぬ電子音

13数へ日の飯場に煽るコップ酒

14数へ日や熊出没の立て看板

15数へ日やビルの窓拭く命綱

16数え日や主婦が出てくる小間物屋

17数え日のひと日を上野美術館

18卓上の日めくり数え日となりぬ

19数え日やなすべきことの数多あり

20いろいろの落葉踏みしめ旅終える

21ふりそそぐ言葉となりて落葉かな

22啄めば影も啄み初雀

23重なりて屍となりぬ朴落葉

24身籠りし娘に似るしぐさ初雀

25時雨けり湖底にゆれる雑魚の影

26数え日や疎遠の友を思い出し

27落葉して家路明るく続きおり

28久々に姉と踏む音落葉かな

29数え日を子は大声で数えおり

30数え日の故郷の空の蒼さかな

31落葉舞い夕餉の献立決まりけり

32降り止まぬ落葉に厭いた駐車場

33落葉も黄が多いかな海の街

34隣家の子落葉の山越す三輪車

35凛とした義母の背中や落葉掃き

36ママさんよ熱燗よりも口づけを

37中三の口語文法名の木枯る

38初伊勢やなつてくれろ連れ合いに

39行違ふ舞妓は傘に落葉のせ          

40数え日や月のない夜に月見蕎麦        

41観る人も掻く人もいて落葉時         

42三日経ち落葉を纏い猫もどる        

43振り上ぐる応援団旗落葉舞ふ        

44ぶさかわな犬に引かれて落葉踏む

45側溝の流れ堰き止む杉落葉          

46庭の木も身を守るかに落葉する        

47縁側の母の背まろし落葉焚          

48落葉掃くあとからきりもなき落葉       

49落葉時帚一本あれば良し           

50数え日のぴたぴた走るインコかな       

51懐かない猫の餌付けや初雀          

52ブロワーに散らされ惑ふ落葉かな       

53艶めきて色をまだらに柿落葉         

54舞う落葉動かぬ猫に陽は翳る         

55落葉して心細げな大樹かな           

 

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)
https://ae-ne.com/c/haiku/entry/e/JFET4VCymDtxJaSr/

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冬の戦の兼題(11月から1月を通して毎月詠んでください。)
【落葉】【数え日】【初雀】

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)
https://ae-ne.com/c/haiku/entry/e/JFET4VCymDtxJaSr/ 

【冬の戦11・12・1月】
★1月におすすめの兼題(12月末日〆切。)
【初雀】
元日の雀です。傍題はありません。

※他に、当季雑詠でも可ですが、季節ごとの勝ち抜き戦であることをご了承下さい。5句投句5句選句です。

<先句に学ぶ>

    むさしのの空真青なる落葉かな 水原秋櫻子

            数へ日の欠かしもならぬ義理ひとつ 富安風生

    お手玉のごとくに遊ぶ初雀 下村梅子 

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令和6年12月号11月の結果(冬の戦第1ステージ)

~~<辻 雅宏選5句>~~

行違ふ舞妓は傘に落葉のせ

振り上ぐる応援団旗落葉舞ふ

観る人も掻く人もいて落葉時

落葉して心細げな大樹かな

数え日や月のない夜に月見蕎麦

 

~~<上野貴子選5句>~~

行違ふ舞妓は傘に落葉のせ

側溝の流れ堰き止む杉落葉

庭の木も身を守るかに落葉する

縁側の母の背まろし落葉焚

落葉掃くあとからきりもなき落葉

 

点盛りの結果

四点句

行違ふ舞妓は傘に落葉のせ          龍野ひろし

三点句

数え日や月のない夜に月見蕎麦        瀧口孝志

観る人も掻く人もいて落葉時         原田啓子

二点句

三日経ち落葉を纏い猫もどる        瀧口孝志

振り上ぐる応援団旗落葉舞ふ        龍野ひろし

ぶさかわな犬に引かれて落葉踏む

一点句

側溝の流れ堰き止む杉落葉          阿部文彦

庭の木も身を守るかに落葉する        阿部文彦

縁側の母の背まろし落葉焚          原田啓子

落葉掃くあとからきりもなき落葉       辻 雅宏

落葉時帚一本あれば良し           原田啓子

キャンパスをいろどる銀杏黄葉かな      辻 雅宏

数え日のぴたぴた走るインコかな       水野幸子

懐かない猫の餌付けや初雀          瀧口孝志

ブロワーに散らされ惑ふ落葉かな       辻 雅宏

艶めきて色をまだらに柿落葉         辻 雅宏

舞う落葉動かぬ猫に陽は翳る         瀧口孝志

落葉して心細げな大樹かな          原田啓子 

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)
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★ネットテレビ「俳句TV」から毎月点盛りの結果発表https://www.youtube.com/channel/UCxvCKp1aE7_pAWNsjr_czQQ 

※ネット句会では当季雑詠もしくは、兼題での投句を受け付けております。季感が明らかにずれている俳句の投句はお断りしておりますことご了承下さい。

 

~~~勝ち抜き戦の結果・冬の戦~~~

行違ふ舞妓は傘に落葉のせ・・・四点

冬の戦の始まりです。風流な句が勝ちとっています。このあとどんな句が迫って来るか楽しみです。短い秋でしたがもう年末ですね。
(冬:11月~1月)

~~~今月の選評~~~

行違ふ舞妓は傘に落葉のせ

風流な一齣ですね。
(今月は最高得点句は選評句でした。)

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★1月の兼題(12月末日〆切)

【落葉】【数え日】【初雀】

※ネット句会では、兼題での投句、もしくは当季雑詠を受け付けておりますが、季感が明らかにずれている俳句の投句は季節ごとの勝ち抜き戦のためお断りしておりますことご了承下さい。

★オンライン句会<歳末キャンペーン12月8日~15日まで!>
https://youtu.be/ByLnD7xdjXo

毎月のお題にこだわらない自由な俳句を募集しております。気軽にご参加ください。
https://onlinehaiku.jimdofree.com/ 

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【今月のワンポイントレッスン】

「俳句の展開」今回は、俳句を現代の私たちが使用している言葉を中心に作句しながら、自然な日本語で俳句を作ろうという試みからの「なんちゃって俳句」に視点を当ててみたいと思います。

地球まで星の光りのタイムラグ・・・貴子

この句はオンライン句会で人気があった句です。575の17文字にまとまっていますが季語が無い句なんです。
「星の光」というフレーズが俳句風な情緒を感じる言葉なのだと考えます。月が美しいと言えば秋の句ですが、夏から秋への季節の移り変わりの無い現代では「月」と言わずに宇宙的な感覚でとらえて夜空の美しさを詠いました。読み手にもそんな時代の特徴や自然現象の異常な昨今の社会情勢がきっとこの句への共感を呼んだのだと思います。
無季句はすでに大成された分野でもあり、この句は無季句ですね。と俳句の批評として捉えても間違いでは無いです。無理に季語を探したり、星を月に変えてみたりしても、この句の「タイムラグ」が効いてこないのではないでしょうか。
季語が無いのに川柳ではないという俳句の面白さが読みとれる句です。俳句のすべてのブロックを取っ払って自由な発想で作句してみようという「なんちゃって俳句」の試みでは、この句は無季句としてまとまった句かなぁと思います。

(会報令和六年十二月号より 上野貴子)

「俳句TV」ミニ講座下記より
★過去番組ページはこちら 
https://nbsacademy.jimdofree.com/ 

【ネット句会後記】
冬の戦第一ステージで、いきなり四点句が一句そして三点句が二句と続きました。
二点句も三句あって、第二ステージの展開が楽しみです。
投句される皆様にお願いです。特によかった句には感想を添えて下さるようお願いします。十二月は納め句座です。有終の美を飾る句をお待ちしています。

(令和六年十二月 辻 雅宏)

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)
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~LINE公式俳句大会11月結果発表~

<大賞>

52 山本 佐和子  スニーカー落ち葉を砕く家路にて

<2点句>
4 蒲池由美子 十字路でスマホ持つ人鉢合わせ

6 奥平雅子 大鍋を洗い磨きて冬支度

9 奥平雅子 大業の押して決まるや宮相撲

19 米重初枝 泪落つ落葉その理由知りて落つ

22 橋詰博 吉野川落葉集めて川下り

29 さこたゆう 道端の馬頭観音落ち葉舞ふ

35 鈴木恵美子 山の里落ち葉の足湯カサカサと

36 鈴木恵美子 山門を潜り抜けるや落ち葉道

38 鈴木恵美子 秋空に友とのんびり寺巡り

46 田辺 公子 初時雨ココアとひざ掛け手に読書

49 田辺 公子 創作の意欲むくむく落ち葉や実

51 山本 佐和子 落葉降る本の表紙のことばたち

54 南出千賀子 木にもたれ降る葉はどこへ落葉床

58 荒木 かをり ふり積もれ落葉こどものおもちゃ箱

66 大西 文子 千歳飴貰って笑顔の記念写真

この他の結果はLINEよりご覧ください。

★まずは気軽にこちらからご登録下さい♪
https://lin.ee/UY7VIpw

※ネット句会ではこのページにてLINE公式俳句大会の結果の一部と連動してまいります。

自由なオンライン句会はこちら
https://onlinekukai.jimdofree.com

2025年1月のネット句会

今月の投句(冬の戦第3ステージ)

1初暦昭和百年といふ睨み

2鳥打ちを斜めにギャバン老の春

3只ごとはとらぬゑ「がんこ」初句会

4花八手ぽんとあやつの誕生花

5年用意終えコップ酒老主筆

6翅閉じツウと歩きし初雀

7初雀待ち人来ずこつち見る

8異国でもめでたくおもふ初雀

9初雀なにを啄む早くから

10鳴き声のどこか寿ぐ初雀

11氏神の庭に遊ぶや初雀

12窓越しに猫ながめをり初雀

13チュンチュンと吾を起こすや初雀

14無人駅の枕木つつく初雀

15数え日や赤丸のつく誕生日

16初雀四方に首を傾げおり

17数え日や子の発熱の知らせ来て

18幼子の赤き指差す初雀

19電線に胸をそろえて初雀

20五羽で来て三羽飛び立つ初雀

21日溜まりのパン屑に群る初雀

22来し方の柳誌の嵩や年惜しむ

23また今日も喪中の報せ年の暮

24落ち葉敷く道をスキップ白き人

25ランナー待つゴールテープに落ち葉降る

26落葉を追い抜き速し御座の船

27新年を待つ神庭に鳩一羽

28落ち葉からぬっと顔だけポメラニアン

29いつになく晴れた空から初雀

30初雀思い悩んでいられない

31空っぽの心に初雀鳴く

32去年今年なにが起きるか解らない

33戻らない笑顔を胸にいざ新年

34群がりてひかり啄む初雀

35四方からひかり集めて初雀

36鳴き声に命の鼓動初雀

37仮名文字の墨の匂ひや初雀

38鉄塔は村の目印初雀

39行違ふ舞妓は傘に落葉のせ

40観る人も掻く人もいて落葉時

41縁側の母の背まろし落葉焚

42振り上ぐる応援団旗落葉舞ふ

43数え日や月のない夜に月見蕎麦

44数え日のひと日を上野美術館

45落葉掃くあとからきりもなき落葉

46ブロワーに散らされ惑ふ落葉かな

47三日経ち落葉を纏い猫もどる

48ぶさかわな犬に引かれて落葉踏む

49数へ日の床屋の鋏フル稼働

50落葉して家路明るく続きおり

51日めくりをめくりめくりて数へ日に

52数へ日の大桟橋に巨船の灯

53時雨けり湖底にゆれる雑魚の影

54ふりそそぐ言葉となりて落葉かな

55久々に姉と踏む音落葉かな

56好きですと言い出せぬまま数へ日に

57数え日や主婦が出てくる小間物屋

58落葉も黄が多いかな海の街

59数へ日やビルの窓拭く命綱

60卓上の日めくり数え日となりぬ

61啄めば影も啄み初雀

62重なりて屍となりぬ朴落葉

63身籠りし娘に似るしぐさ初雀

64側溝の流れ堰き止む杉落葉

65庭の木も身を守るかに落葉する

66落葉時帚一本あれば良し

67キャンパスをいろどる銀杏黄葉かな

68数え日のぴたぴた走るインコかな

69懐かない猫の餌付けや初雀

70艶めきて色をまだらに柿落葉

71舞う落葉動かぬ猫に陽は翳る

72落葉して心細げな大樹かな

 

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)
https://ae-ne.com/c/haiku/entry/e/JFET4VCymDtxJaSr/

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春の戦の兼題(2月から4月を通して毎月詠んでください。)
【盆梅】【燕】【桜】

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)
https://ae-ne.com/c/haiku/entry/e/JFET4VCymDtxJaSr/

【春の戦2・3・4月】
★2月におすすめの兼題(1月末日〆切。)
【盆梅】
盆栽仕立てにした梅です。
傍題に、「鉢の梅」「盆の梅」

※他に、当季雑詠でも可ですが、季節ごとの勝ち抜き戦であることをご了承下さい。5句投句5句選句です。

<先句に学ぶ>

鉢の梅浮世の義理に開きけり   正岡子規

燕つばめ泥が好きなるつばめかな 細見綾子

さまざまの事思ひ出すさくらかな 松尾芭蕉

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

令和6年1月号12月の結果(冬の戦第2ステージ)

~~<辻 雅宏選5句>~~

数へ日やビルの窓拭く命綱

数え日のひと日を上野美術館

卓上の日めくり数え日となりぬ

啄めば影も啄み初雀

重なりて屍となりぬ朴落葉

 

~~<上野貴子選5句>~~

石焼き芋通り過ぎてく嗚呼数え日

好きですと言い出せぬまま数へ日に

日めくりをめくりめくりて数へ日に

数え日や主婦が出てくる小間物屋

数え日や疎遠の友を思い出し

 

点盛りの結果

 

五点句

行違ふ舞妓は傘に落葉のせ          龍野ひろし

観る人も掻く人もいて落葉時         原田啓子

 

三点句

縁側の母の背まろし落葉焚          原田啓子

振り上ぐる応援団旗落葉舞ふ         龍野ひろし

数え日や月のない夜に月見蕎麦        瀧口 孝志

 

二点句

数え日のひと日を上野美術館        阿部文彦

落葉掃くあとからきりもなき落葉      辻 雅宏

ブロワーに散らされ惑ふ落葉かな      辻 雅宏

三日経ち落葉を纏い猫もどる        瀧口 孝志

ぶさかわな犬に引かれて落葉踏む      辻 雅宏

 

一点句

数へ日の床屋の鋏フル稼働          辻 雅宏

落葉して家路明るく続きおり         原田啓子

日めくりをめくりめくりて数へ日に      辻 雅宏

数へ日の大桟橋に巨船の灯          龍野ひろし

時雨けり湖底にゆれる雑魚の影        水野幸子

ふりそそぐ言葉となりて落葉かな       水野幸子

久々に姉と踏む音落葉かな          原田啓子

好きですと言い出せぬまま数へ日に      辻 雅宏

数え日や主婦が出てくる小間物屋       阿部文彦

落葉も黄が多いかな海の街          船津 元

数へ日やビルの窓拭く命綱          龍野ひろし

卓上の日めくり数え日となりぬ        阿部文彦

啄めば影も啄み初雀             水野幸子

重なりて屍となりぬ朴落葉          水野幸子

身籠りし娘に似るしぐさ初雀         水野幸子

側溝の流れ堰き止む杉落葉          阿部文彦

庭の木も身を守るかに落葉する        阿部文彦

落葉時帚一本あれば良し           原田啓子

キャンパスをいろどる銀杏黄葉かな      辻 雅宏

数え日のぴたぴた走るインコかな       水野幸子

懐かない猫の餌付けや初雀          瀧口 孝志

艶めきて色をまだらに柿落葉         辻 雅宏

舞う落葉動かぬ猫に陽は翳る         瀧口 孝志

落葉して心細げな大樹かな          原田啓子

 

 

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★ネットテレビ「俳句TV」から毎月点盛りの結果発表https://www.youtube.com/channel/UCxvCKp1aE7_pAWNsjr_czQQ

※ネット句会では当季雑詠もしくは、兼題での投句を受け付けております。季感が明らかにずれている俳句の投句はお断りしておりますことご了承下さい。

 

~~~勝ち抜き戦の結果・冬の戦~~~

行違ふ舞妓は傘に落葉のせ・・・五点
観る人も掻く人もいて落葉時・・・五点

年の瀬の戦いの所為でしょうか、競ってます!
何と五点句が二句です。落葉は風情がありまた人の心を動かす情緒もあっていい句が多いですね。最終戦が楽しみです。
(冬:11月~1月)

~~~今月の選評~~~

数へ日やビルの窓拭く命綱

年末によく目にする光景が数へ日
という季語が効いて詩になった。

 

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★2月の兼題(1月末日〆切)

【盆梅】【燕】【桜】

※ネット句会では、兼題での投句、もしくは当季雑詠を受け付けておりますが、季感が明らかにずれている俳句の投句は季節ごとの勝ち抜き戦のためお断りしておりますことご了承下さい。

また、オンライン句会では毎月のお題にこだわらない自由な俳句を募集しております。気軽にご参加ください。
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【今月のワンポイントレッスン】

「俳句の展開」今回は、「なんちゃって俳句」の第二弾として、何句か上げて考えてみましょう。

風が吹かなきゃ扇子で起こす力・・・貴子

「扇子」が夏の季語ですが風のない夏に風を起こす。人間の動く力を詠んだものです。
力には「権力」「洞察力」「威力」「重力」など、人の動く運動の力意外にさまざまな力がありますが、扇子を動かす運動力と風を起こさせる見えない力を掛けて作者の想いを含めて書いた「力」の句です。
季語として「扇子」がありますが、季語がこの句のお題と言うよりも「力」に作者の言いたいことが込められているのでテーマが「力」と言ったまとめ方の句でしょうか。そこで「なんちゃって俳句」として詠んでいます。
勿論、リズムとしても破調ですが全体として17文字にまとまっています。
心理心情、想いを込めた俳句は、なんちゃって俳句でも境目のないまとまった句と言えるでしょう。

流れ星どこかで思い出がしゃべる・・・貴子

「流れ星」が秋の季語となる句です。この句は自然なしゃべり言葉なので、季語はありますがなんちゃって俳句です。思い出は作者の思い出なので、心情句でいいと思います。懐かしい写真の一齣が星の世界の時空を越えて何か言ったようなそんな気がして、錯覚だろうか、いや聞こえた気がする。そんな気持ちを詠んだのでやっぱり「なんちゃって俳句」ですね。
(会報令和七年一月号より 上野貴子)

「俳句TV」ミニ講座下記より
★過去番組ページはこちら
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【ネット句会後記】
明けましておめでとうございます
本年もこのネット句会を盛り上げてくださいますようお願い申し上げます。冬の戦第二ステージでは、五点句が二句となりました。四点句が無く、最終ステージでどちらかが六点句となるのか、同点タイで決着か楽しみな展開です。
今月からは春の戦になります。三つの兼題を自由に詠んでください。
投句される皆様 感想を添えて下さるようお願いします。
(令和七年一月 辻 雅宏)

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)
https://ae-ne.com/c/haiku/entry/e/JFET4VCymDtxJaSr/

~LINE公式俳句大会12月結果発表~

<大賞>

41 大西 文子 家族皆帰りが早い今日おでん

<2点句>

4 蒲池由美子 年末の掃除家族で大騒ぎ

7 蒲池由美子 夕飯のメニュー自慢の茶碗蒸し

21 さこたゆう 日記買ふ一日一句四年目に

26 蒲池由美子 葉牡丹が迎える門出皆元気

39 荒木 かをり 数え日にがやがやとおば三人来

この他の結果はLINEよりご覧ください。

★まずは気軽にこちらからご登録下さい♪
https://lin.ee/UY7VIpw

※ネット句会ではこのページにてLINE公式俳句大会の結果の一部と連動してまいります。

自由なオンライン句会はこちら
https://onlinekukai.jimdofree.com

【お正月の俳句・2025年の10句】

【お正月の俳句・2025年の10句】

初御空青より深い空ひらく

涙拭って笑えば年明ける

初昔いつまでも笑顔が一番

目標を決めて始まるこの一年

寿ぐを粥に溶かして祈り込め

いつまでもいつでも若さに乾杯

年毎に年はとれども諦めず

寒昴また行こうねって言ったのに

木枯しに負けるな夢は終わらない

初雀飛び立つ未来の空まで

 

2025年12月19日 | カテゴリー :