2024年8月のネット句会

今月の投句(秋の戦第1ステージ)

1渡り鳥飛び去りあとに宇宙船

2名画座や地上に出れば渡り鳥

3腕まくら猫と眺るいわし雲

4あと一歩届かぬ白球いわし雲

5皆去りし生家更地に赤のまま

6鰯雲釣り人並ぶ防波堤

7山いくつ越えて来たるや渡り鳥

8木曽川で分かつ県境うろこ雲

9賤ケ岳越えて余呉湖へ鳥渡る

10行く先は風にまかせて赤のまま

11畦道を郵便バイク赤のまま

12赤のままダリの魔法にかけられて

13こけそうでこけぬ幼子赤のまま

14赤のまま下校子の声高らかに

15阿武隈の嶺の彼方に鰯雲

16鰯雲空に漂う点描画

17渡り鳥くの字がついに点となる

18詫び住まいいつも眺める渡り鳥

19屋敷跡更地にひらく赤まんま

20「待って、待って」とボール追う子や赤のまま

21インコは鈴蹴り渡り鳥の来たり

22行く末は運に任せて鰯雲

23草の花迷い子猫の声きこゆ

24秋涼しきわやかに流るる水の音

25廃駅に誰を待ち詫ぶ赤まんま

26コッヘルの湯気の追い駆く鰯雲

27葉の雫一つ啜れり渡り鳥

28嫁ぎしと風の便りや赤まんま

29鰯雲夕陽に燃えし胸の鰭

30下校の子通る庭先赤のまま

31ビッグベンをなほ高みへと鰯雲

32赤まんまトランポリンの子を見上げ

33病気の子明日は良くなれ鰯雲

34このままが一番幸せ赤のまま

 

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)

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秋の戦の兼題(8月から10月を通して毎月詠んでください。)

【赤のまま】【鰯雲】【渡り鳥】

 

★ネット句会への投句(5句)& 選句(5句)

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【秋の戦8・9・10月】

★9月におすすめの兼題(8月末日〆切。)

【鰯雲】

巻積雲のことで、この雲が現れると、鰯の大漁があるという。

傍題に、鱗雲、鯖雲

 

 

※他に、当季雑詠でも可ですが、季節ごとの勝ち抜き戦であることをご了承下さい。5句投句5句選句です。

 

<先句に学ぶ>

 

   長雨のふるだけ降るや赤のまゝ 中村汀女

    鰯雲人に告ぐべきことならず   加藤楸邨

   人はみな旅せむ心鳥渡る   石田波郷 

 

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令和6年8月号7月の結果(夏の戦第3ステージ)

 ~~<辻 雅宏選5句>~~

菊挿して入院の準備終はりけり

五月雨や行商人の能登訛り

本棚は読まぬ書籍の紙魚の宿

バーツの籠いっぱいのバナナかな

五月雨や茶房の時はゆるやかに

 

点盛りの結果

 

五点句

村と村つなぐ吊り橋新樹光     辻 雅宏

 

四点句

熊野古道翳りの中の新樹かな    辻 雅宏

 

三点句

古文書を開けば紙魚の食みこぼし  阿部文彦

五月雨や速度増したる舟下り    龍野ひろし

新樹風抜くる谷中の築地塀     龍野ひろし

赴任地の駅前通りさみだるる    辻 雅宏

五月雨やオランダ坂の石畳     辻 雅宏

峡谷のトロッコ列車新樹風     辻 雅宏

目鼻さえ区別なき地蔵新樹光    青山好男

5バーツの籠いっぱいのバナナかな 植木 彩由

 

二点句

爆弾のやうなおむすび新樹光    植木 彩由

五月雨や龍と目が合ふ天井画    龍野ひろし

銀輪をつらね少年新樹風      龍野ひろし

道産子の葦毛三つ編み緑さす    水野幸子

紙魚走る国語辞典の裏表紙     阿部文彦

いにしえの手帳に走る紙魚の跡   阿部文彦

五月雨にひねもす烟り法隆寺    辻 雅宏

ヒロインの涙を齧り紙魚きらり   神長誉夫

雨上がり新樹まぶしき建長寺    阿部文彦

夫眠り書斎に紙魚の走る音     原田啓子

 

一点句

古書店の手にとる辞書や紙魚の痕  辻 雅宏

過去帳を干して気づくや紙魚の穴  辻 雅宏

板垣の百円紙魚に喰はれをり    辻 雅宏

父の古書開けばどれも紙魚の跡   阿部文彦

かろうじてすずめ隠れている新樹  植木 彩由

五月雨や人なきコインランドリー  龍野ひろし

用済みの母子手帳食むきららかな  辻 雅宏

菊挿して入院の準備終はりけり   水野幸子

無人駅見送る友や五月雨るる    阿部文彦

五月雨や行商人の能登訛り     龍野ひろし

本棚は読まぬ書籍の紙魚の宿    阿部文彦

湧き水に命与えて新樹光      神長誉夫

五月雨を眺る猫の背や哀し     瀧口 孝志

五月雨や豆ふっくりと芽をかかぐ  水野幸子

幼子の背をすっぽりと新樹蔭    原田啓子

新樹晴れ川崎宿の芭蕉の碑     植木 彩由

五月雨や茶房の時はゆるやかに   龍野ひろし

定まらぬ嬰の眼や新樹光      原田啓子

徒歩き新樹にもらふ生気かな    辻 雅宏

五月雨やしんがりを行くランドセル 阿部文彦

五月雨に句点打つよな赤き傘    神長誉夫

木洩れ日に緑いやます新樹かな   辻 雅宏

 

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※ネット句会では当季雑詠もしくは、兼題での投句を受け付けております。季感が明らかにずれている俳句の投句はお断りしておりますことご了承下さい。

 

 

~~~勝ち抜き戦の結果・夏の戦~~~

 

村と村つなぐ吊り橋新樹光・・・5点

 

夏の戦を吊り橋の句が最後まで勝ち抜きました。輝く緑が目に浮かぶような絶景の句です。長い猛暑ですが、

野山の美しい自然に癒されますね!

(夏:5月~7月)

 

 

~~~今月の選評~~~

 

五月雨や人なきコインランドリー

 

五月雨の頃の生ぬるい湿気のある空気が俳句から感じられます。

「人なき」がすべてを語っているようです。洗濯機や乾燥機が回る音まで聞こえてきそう。

 

 

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★9月の兼題(8月末日〆切)

 

【赤のまま】【鰯雲】【渡り鳥】

 

※ネット句会では、兼題での投句、もしくは当季雑詠を受け付けておりますが、季感が明らかにずれている俳句の投句は季節ごとの勝ち抜き戦のためお断りしておりますことご了承下さい。

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【今月のワンポイントレッスン】

 

俳句の歴史」今回は芭蕉のあと江戸後期に活躍した小林一茶です。

一茶は信濃柏原の人。(1763年~1827年)15歳で江戸へ出ます。

 

痩せ蛙負けるな一茶是にあり・・・一茶

 

この句は、小さくて弱そうなやせ蛙よ。負けないでおくれ。私がここで応援しているぞ。

といった意味の句ですね。俗語・方言を使いこなし、子どもや小動物などへの愛情にみちあふれた句を多く残しています。代表作「おらが春」は愛児さとの生と死をテーマとしたと言われ、晩年は郷里で逆境のうちに65歳で生涯を終えたとされます。

 

 雀の子そこのけそこのけお馬が通る・一茶

 

一茶の優しさが滲み出たリズミカルで楽しい句です。江戸時代の情緒あふれる風景が浮かびます。江戸時代後期を活躍した一茶の後には、怒涛のような文明開化の明治時代へと俳句も流されて行きます。

(会報令和六年7月号より 上野貴子)

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【ネット句会後記】

残暑お見舞い申し上げます。

夏の戦最終ステージは、5点句が逃げ切りました。秋の戦がスタートしましたが、兼題に楽しみな句が寄せられています。選句された句に鑑賞のコメントを寄せて下さるよう

お願いします。(令和六年八月 辻 雅宏)

 

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LINE公式俳句大会7月結果発表~

 

<大賞>

 

9          奥平雅子      青々とゴザを敷き詰め海の家

 

2点句>

 

16        鈴木恵美子    写楽の絵裏にポツポツ紙魚のあと

22        荒木 かをり  ばら寿司は子規の好物祭笛

33        さこたゆう    図書室の紙の匂ひや秋近し

 

この他の結果はLINEよりご覧ください。

 

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2022年度8・19俳句記念日大会各賞発表!

【2022年度8・19俳句記念日大会各賞発表!】

8月19日の俳句記念日イベント会場にて2022年度の8・19俳句記念日大賞が決定いたしました。

<各賞発表>

特別審査員水越浩幸大賞

 エントリーNo 802 お名前 阿部文彦  様

         俳句「一つ散りひとつ膨らむ夏椿」

特別審査員阿多星花大賞

エントリーNo 274 お名前 内牧京子  様

俳句「啓蟄やもういいかいと鳩時計」

特別審査員飯村明良大賞

エントリーNo 1  お名前 岡田友美佳  様

        俳句「五七五指を折りつつ生ビール」

特別審査員折田安紀大賞

エントリーNo 307 お名前 井上悦男  様

         俳句「紅つばき模したるみやび京和菓子」

特別審査員今野龍二大賞

エントリーNo 438  お名前 石田 香  様

         俳句「どんな子が好きと聞かれて春キャベツ」

俳句記念日大会大賞

エントリーNo 402  お名前 見目千絵  様

        俳句「青蛙逆さまのこと言う大人」

~いよいよ今回の最高峰の賞にまいります。~

8・19俳句記念日大賞

エントリーNo 1075  お名前 宮 沢子  様

         俳句「梅一輪こんな日だったプロポーズ」

<おしゃべりHAIKUの会新人賞>

今回初めての参加でありながら何句もべスト10入りされ新たな息吹を吹き込んで下さいました。

エントリーNo  566  「乱れ舞う寿命短し姫蛍」      お名前 鈴木恵美子

       855 「夏の夜ジャズのビートにはしご酒」

<俳句記念日功労賞>

エントリーNo 464「旧友と酌み交わす夜の明け早し」 お名前 南出千賀子

以上が2022年度の俳句記念日各賞受賞作品&作者の発表でした。これからも俳句記念日をきっかけに俳句に楽しく親しんで下さい。来年度のご応募もすでに開始されています。どしどしご応募下さい。

 

2022年3月ネット句会

今月の投句(春の戦第2ステージ)

1水温む長靴を干す真昼時
2夕椿角のコンビニ野菜市
3珈琲を片手に宵の朧月
4振り向くな突っ走れ早春の吾
5泣きたくて泣けぬ夜道の白椿
6飛び石を濡らす茶庭の水温む
7躙り口覗く椿の赤さかな
8戸口より笑ひこぼるる雛の家
9雛飾る母娘三代昼下がり
10箱出でて頬の冷たき女雛かな
11蓮池の鯉の揺らぎや水温む
12一輪の椿を添えて床飾る
13さびしくて鈴転がして鳴く子猫
14インコ走るしぐさおかしき春の音
15立春の大雪山の光かな
16落椿拾い集めて手水鉢
17水温む池の水面空戻る
18よく見れば玄関脇に雪間草
19花粉症まってましたと飛ぶ構え
20春動く小さな小山盛り上がる
21水温む宇治橋架かる五十鈴川
22顔洗ふ無骨なる手に水温む
23背き合ふ赤い椿と白椿
24椿落つ猫驚きて尾を立てり
25廃屋と知るや知らずや椿咲く
26椿落つ上り電車の始発駅
27紅つばき模したるみやび京和菓子
28赤子はやはじめの一歩水温む
29椿落つ小川の水に日の反射
30水温む鍵の振れゐるランドセル
31せせらぎの音も軽やか水温む
32五日ほどジョギング休み水温む
33華やかな時もあったと散る椿
34人の来ぬ池畔に開く白椿
35廃屋を護りて咲くや藪椿
36一日を大事に大事に椿咲く
37撮影を待ち居る如く椿咲く
38落椿拾えばしとり艶めいて
39気掛かりは人それぞれに椿落つ
40身の内の大半占めて水温む
41投げキスで立去る舞台落椿
42誘われて鼻寄せてみる白椿
43落椿これっきりよと言うごとく
44過去の人想いだしおり水温む
45三味線の指しなやかに水温む
46余寒なほ眉間に皺の阿修羅像
47枕木を数えてわたる雪解風
4
8雪解けて吾子の靴下現るる
4
9轟々と光広ぐる雪解川
50連覇への襷を晒す雪解川
51余寒なほ体育館の保護者会
52友禅を透かし雪どけ水ながる
53駅逓の雪解の水に鯉ゆらぐ
54雪解水ふわり越え来る転校生
55霊山の嶺より落つる雪解水
56仏間までピンクの香りヒヤシンス
57地震に覚め支度の時の余寒かな
58雪解川往くに存分なる日差し
59雪解川所々に鄙びた草浸る
60野仏の欠けし目鼻や余寒なほ
61雪解河わたる客車に人は無く
62寸借の厠に残る寒さかな
63冷えきったサンドイッチの余寒かな
64余寒とて美しき言葉やビル狭間
65屋根よりの雪解のしずく早鐘に
66余寒ありひと日をぎゆつと縮こまり
67触れ合う手ともに冷たき余寒かな
68ふる里の無人の駅の余寒かな
69雪解けの声に赤鬼面忘れ
70せせらぎの調べ軽やか雪解水

 

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 4月の兼題【遅日】&【花冷】(3月31日〆切)

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 【春の戦2・3・4月】

 ★4月の兼題(3月31日〆切。)

 【遅日】

昼の長くなった日のことで日永とおなじであるが日の暮れるのが遅くなったことに重点を置いている。傍題に、暮遅し、夕長し。

 【花冷】

桜の咲くころ、急に冷え込むことがある。その冷え冷えとした感じを花冷えという。傍題に、花の冷え、花冷ゆる。

※他に、当季雑詠、自由題でも可ですが季節ごとの勝ち抜き戦であることをご了承下さい。5句投句5句選句です。

 <先句に学ぶ>

   暮遅し門燈をつけポストを見 

                                          星野立子

   うどん屋を探して歩く花の冷

                    稲畑汀子

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 3月号2月の結果(春の戦第一ステージ)

 ~~<主宰上野貴子選5句>~~

雪解川所々に鄙びた草浸る

枕木を数えてわたる雪解風

友禅を透かし雪どけ水ながる

轟々と光広ぐる雪解川

余寒なほ眉間に皺の阿修羅像

 

<点盛りの結果>

 

六点句 

余寒なほ眉間に皺の阿修羅像      龍野ひろし

  

五点句 

枕木を数えてわたる雪解風        原田啓子

 

三点句 

雪解けて吾子の靴下現るる        阿部文彦

轟々と光広ぐる雪解川          龍野ひろし

連覇への襷を晒す雪解川         神永誉夫

余寒なほ体育館の保護者会        辻 雅宏

 

二点句 

友禅を透かし雪どけ水ながる       青山好男

駅逓の雪解の水に鯉ゆらぐ        水野幸子

雪解水ふわり越え来る転校生       神永誉夫

霊山の嶺より落つる雪解水        辻 雅宏

 

一点句 

仏間までピンクの香りヒヤシンス     水野幸子

地震に覚め支度の時の余寒かな      阿部文彦

雪解川往くに存分なる日差し       山本佐和子

雪解川所々に鄙びた草浸る        山本佐和子

野仏の欠けし目鼻や余寒なほ       龍野ひろし

雪解河わたる客車に人は無く      青山好男

寸借の厠に残る寒さかな         辻 雅宏

冷えきったサンドイッチの余寒かな    山本佐和子

余寒とて美しき言葉やビル狭間      井上悦男

屋根よりの雪解のしずく早鐘に     水野幸子

余寒ありひと日をぎゆつと縮こまり   井上悦男

触れ合う手ともに冷たき余寒かな     青山好男

ふる里の無人の駅の余寒かな       阿部文彦

雪解けの声に赤鬼面忘れ         上野貴子

せせらぎの調べ軽やか雪解水       井上悦男

 

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LINE公式俳句大会2月結果発表~

 大賞   富岡眞奈  梅の朱灰色のビルの谷間に

 2点句

 平塚庸代   雪解の野ボール追う犬ぶち模様

 南出千賀子  花の文込めたる詫びを胸に抱き

 Sayuri    昼休み青空眺めリフレッシュ

1点句 

  山本佐和子  雪解川所々に鄙びた草浸る

 龍野ひろし   淡色のローランサンは春の色

 南出千賀子   冴え返る今朝も暖取る卵焼き

 

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~~~勝ち抜き戦の結果・冬の戦~~~

      余寒なほ眉間に皺の阿修羅像・・・六点     

 2022年の春がやってきました。暦の上での春はまだまだ寒さが厳しいことが最高得点句を見ても良く解りますね。この後もコロナ禍がまだまだ続きますが桜の季節まであと少しです。

(春:2月~4月) 

 ~~~今月の選評~~~

 雪解けて吾子の靴下現るる

雪解けしての発見の句である。探していた靴下がこんなところにあったのかという驚きをうまく詠まれている。 

 

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★4月の兼題(3月末日〆切)

 【遅日】と【花冷】

他に、当季雑詠、自由題でも投句可能とし、5句投句5句選句です。

 ※ネット句会では当季雑詠自由題もしくは、兼題での投句を受け付けております。季感が明らかにずれている俳句の投句は季節ごとの勝ち抜き戦のためお断りしておりますことご了承下さい。

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 【今月のワンポイントレッスン】

 【おしゃべりHAIKU勉強会より】2022年2月号より

「や」「かな」「けり」の切れ字についてこのコーナーでは「奥の細道」に視点を当て勉強してきましたが、今回は2月号なので芭蕉全句から梅の俳句を見てみましょう。

 梅が香にのつと日の出る山路かな・・・芭蕉

 の句は芭蕉51才の句と言われています。どこか俳諧味のある楽しい句ですね。「のつと」という擬音語がユーモラスな印象を与えてくれます。切れ字は「かな」止めで解りやすい使い方です。「梅が香」と「日の出」が現代では季重りですが、芭蕉の時代では新年の句となるでしょう。

  梅が香に昔の一字あはれなり・・・芭蕉

 この句は同じく芭蕉51才の時の句とされています。笈日記に残されている句ですが、この句には切れ字は無いようですね。「昔」というところに故人を偲ぶ想いが詠まれています。梅丸という門人の息子の死を慰める手紙にあると言われます。

 どちらも同じ51歳の時の句のようです。「梅が香」に日の出を見たり、故人を偲んだり、その想いは様々ですが、両者とも、所謂、俳句の決まり事にはとらわれていないように読み取れます。

 季語が2つの前者の句に、後者の句には切れ字はありません。やはりこうしてみると、俳句の基本は17文字の日本語のリズムのようです。

 日本語の美しさを575の短い3フレーズに凝縮することが肝心要となっています。

 (2022年令和四年三月 上野貴子)

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【ネット句会後記】

 春の戦第一ステージではなから高得点句が出ました。追い駆ける句が楽しみです。春は名のみの寒さですが、春はそこまで来ています。変異コロナに翻弄される生活環境ですが、隙間をついてやりたいことをしたいものです。

(令和四年三月 辻 雅宏)

 

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